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ワッチャプリマジ! 第51話 「みんな、いっしょにプリマジしよ!」 感想

ワッチャプリマジ! 第51話 「みんな、いっしょにプリマジしよ!」 感想

ありがとうプリマジ!ありがとうプリティーシリーズ!

やはり物語の結末はハッピーエンドに限る!ということで各プリマジスタやマナマナ達のその後の姿、夢と希望に満ちた未来への展望が描かれる大団円でした。ユーフォリアレビューの報奨という形で、プリマジスタ各々が自らの得意分野や大切にしていることを活かし、新たな道へ歩き出したことを見て取れたのも嬉しいし、物語初期とは異なる今の変化した姿勢や関係性から各自の成長を感じられるのも素敵。

晴れてリューメと再会を果たしプリマジスタとして再び歩み始めたジェニファーにしても、過去のしがらみから解放されて純粋にプリマジを楽しむ姿を見せてくれていた。そのジェニファーとリューメが手を携えて新たな事に当たる姿を筆頭に、最終回である今回は自分だけではない誰かと共に何かを成し遂げていこうとする姿が、各人に見受けられる回でもあったと思います。

プリマジ運営に携わる形であうると共にプリマジをより良い物へ発展させていこうとするひなにしても、自分の劇団を立ち上げ後進の指導に当たる形で表現の幅を広げようとするあまねにしても、広い世界に飛び出して新星をスカウトしてプリマジの裾野を広げようと動き出したれもんにしても、カワイイみゅーじあむを立ち上げ、パートナーでもあったれもんを迎えて自分の可愛いを発信しようとするみるきにしてもですね。

最初はそれぞれ別個の存在、自分だけの世界を表現していたプリマジスタ達。そんな彼女たちがプリマジを通して出会い育まれていく中で芽生えた気持ち。自らの変化と関係性の変化によって、自分の可能性も見える世界もより大きく広く発展させていこうとしているところに、この一年を通して夢と希望を膨らませた今の彼女たちが見据える未来への展望をより強く感じることが出来る。

そして、プリマジを通して各人を繋ぎ、一緒にプリマジをすることの楽しさや面白さ、心がワチャワチャすることの意義を説き続けてきた陽比野まつりが、その中心にいたことは言うまでもなく。初回のサブタイトル「いっしょにプリマジしよ!」から最終回のサブタイトル「みんな、いっしょにプリマジしよ!」へ至るまでの物語と言いますか。

この一年でまつりの信条やスタンスが仲間であるプリマジスタやファン、マナマナも含めたプリマジ界隈全体に浸透したこと。それが今回の各人の在り方、未来への展望に表れていたと言ってもいいのかもしれません。プリマジスタ陽比野まつりの大切にしていることが皆に伝わり共有されることで、より強く大きな共感が巻き起こりプリマジをより輝かしく彩る力へと昇華されていく。

不安定ながらもみゃむがこちらの世界に舞い戻り、まつりと再会して再び一緒にプリマジをすることが出来たのも、まつりを応援したいファンの気持ちが高まり、今まで以上のワッチャで満たされればこそ。この一年でまつりとみゃむがプリマジにおいて成し遂げてきたこと。それが彼女たちの再会に繋がりプリマジの明るい未来を照らす力になることの何と素敵なことだろうか。

すべての始まりと終わりを二人の楽曲「マジ・ワッチャパレード」で締める流れも心地よかったし、最後に今度はまつりがみゃむの元へと来訪し、逆転した形で二人の出会いを彷彿とさせながら、魔法界でこれから一緒にプリマジをやっていく。新しく紡ぎ出していく二人の未来を連想させる締めは感慨深いものがありました。

ともあれプリマジがもたらした転機、そこからの関係性の変化と各人の成長した姿を上手く絡めつつ、綺麗な形で終わらせることが出来たのではないかと思います。惜しむらくは本当にまつりの魔法界留学編をこのまま続けてやって欲しいという思いのみ。という若干後ろ髪を引かれる思いを残しつつ、この一年心がワチャワチャする楽しさを与えてくれたプリマジに感謝を捧げ私の感想を締めたいと思いまする。ありがとうプリマジ!

エピローグパートにおいて突然放り込まれた最高のファンサービス要素にびっくり!まさかまさかのみゃむ以外のマナマナ達の人間態の姿をお披露目ということで、ある意味で本筋からは少し外れるサプライズでしたが今回一番インパクトがあって印象に残った部分は間違いなくここだったと言っても過言ではないというか。いや、これは色々な意味で反則過ぎるよね。

これプリマジ二年目で見せるべきやつだろう!と思わず突っ込みたくなる要素に満ち溢れていて本当に今すぐ続きをやっておくれという思いが高まる。マナマナ達の人間態の姿も属性要素てんこ盛りな上に語尾はそのままという尖りっぷりでね。この子達が画面で動いてライブするところを是が非でも見たくなってしまうのは致し方ないというもの。

人間界ではあのマスコット形態であるマナマナ達が魔法界ではこの姿なるということを念頭に置いた上で、改めてプリマジを見直してみると面白い発見があるかもしれませんね。特に36話のときのプリズム飲酒ならぬジュースを自棄飲みしながら愚痴を言い合うマナマナ達の集まりのところなんかはね。今思うとキミらこんな可憐な姿であんなことやってたのか!?と思わずにはいられないのです。本当このまま終わらせるのは勿体なさすぎるぜ!

プリキュアではパムパムとメンメンの人間の姿に狂わされてプリマジではマナマナ達の人間の姿に狂わされる2022年の秋。わずかとは言えマナマナ達の人間形態を拝めたことで今プリマジで一番気になっていることが、はにたんのチャックの中身だなんてことは言えない、言えないよ…。

ということでプリマジの最終回であるのと同時に11年半に渡って続いたプリティーシリーズの区切りということもあって、私の中でも万感の思いが込み上げるというか一つの時代が終わったことを実感して少し寂しくなったりもしています。ゲームの方ではワッチャプリマジ!スタジオが展開されるしシリーズとしても一旦終了という形なので、少しの充電期間を経て復活という可能性は大いにある感じですがそれでもね。

私もプリリズ時代からリアルタイムでずっと追いかけ続けてきたコンテンツなので、もはや生活の一部で不可欠の作品群。思い入れの深さも半端なものではないと自負していますが、やはり女児アニメ界隈やアイドルアニメ界隈において既存の方式や表現の幅に限界というか一種の硬直感が生じている感じが否めないのも事実なのだと思います。故に一度幕を下ろすというのも時代の流れで致し方ない面もあるのだろうと。

そうは言っても10年以上に渡って放送を続け一時代を築いたコンテンツ群ですし、簡単には諦められないのも人の性。これからも一縷の望みにかけてグッズやイベント等にお金を出していきたいと思ってますし、時代に適応した新たな形で戻ってきてくれることを期待せずにはいられないのです。先程硬直とか閉塞感みたいなことを書いたけど、そういう限界を乗り越えて常に新たな可能性を模索していくことの意義。その素晴らしさ。

それこそがプリティーシリーズが描いてきたことの本質的な部分でありテーマでもあると感じているので。時代が移ろいでまた新たなコンテンツが生まれるなら、それはそれで見てみたい思いもあるけども。それでもまだプリティーシリーズを求めている自分がいるだけに、遠からぬ未来に舞い戻ってくる日を願って。何はともあれありがとうプリマジ!ひとまずはお疲れ様でしたプリティーシリーズ!来週から徐々に襲ってくるだろうプリティーシリーズロスと虚無感に抗いつつ。来るべきその時を楽しみに待ちたいと思います。