力強く結びつくらんらんとメンメンのコンビネーションが光る！
くまモンをゲストに迎えた麺イベント『ちゅるフェス』で、うどんのレシピッピが行方不明になったことで巻き起こった一騒動。今回もブンドル団の直接的な介入というより状況の推移で騒動に繋がった感じはありましたが、レシピッピが奪われなくても彼らの感情が揺れると食に甚大な影響を及ぼすことや、エナジー妖精としてのメンメンの使命感に駆られる姿等々。
今まで触れられてそうであまり触れられてこなかったエナジー妖精たちの立ち位置や、レシピッピの生態系に纏わる細かい部分と言いますか。普段は表舞台に立って戦うプリキュア達の影に隠れてしまいがちな彼らにスポットが当てられていて。そのうえで互いに力を合わせて立ち向かうプリキュアとエナジー妖精のコンビ感が改めて際立っていたのが印象的でした。
普段から接客で客商売に携わっているのもあり、デパプリチームの中でも何気にらんが一番周りを見ていて気遣いの出来る子でもあると思います。ジェントルー時代の所業から入店に二の足を踏んでいたあまねをさり気なく促すところからもそれは見て取れるし、二人の妹弟を持つ一番のお姉さんというのもあって、悩んでたり落ち込む相手に対する接し方を心得ているというのもあるのだろう。
エナジーを消費して弱体化してしまったことを気に病むメンメンに対するアプローチもそうで。自分たちはあくまで二人で一つであり、どちらかが動けない時は自分が動き互いに支え合っていくことを優しく説いてくれていて。らんを想うメンメンの気持ちがあればこそ麺占いをして消耗してしまったわけだが、らんらんとメンメンの間柄からプリキュアとエナジー妖精の理想の在り方を見て取れる。
それをラーメンになぞらえ互いの存在が相手を引き立てること。混ざり合うことで真価を発揮することを描いていたのが味わい深い。どちらか片方だけでは持てる力を十全に出し切れないし機能しない。片方が弱ると戦闘能力も落ちるということが示されたが、改めて本作デパプリにおけるプリキュアとエナジー妖精が切っても切れない結びつきにあるのだと思い知らされました。
あとテレビシリーズ本編においてはエナジー妖精の中でもコメコメが突出して活躍する場が多い傾向にあったので、麺占いを筆頭にメンメンが活躍するところやパートナーのらんに対する熱い気持ち、使命に燃える熱い姿を見ることが出来て嬉しい。映画のように本編中で人間態になることはないかもしれないが、パムパムと共にこれからもプリキュアを支え物語を彩る役割を担ってくれたらいいよね。
先週の次回予告で登場自体は示唆されていた我らがくまモン。実際どのくらい出番があるのかは未知数でどうなるかと思ってたけど、予想していた以上にガッツリゆい達と絡んでいてビックリ。ポスターのチラ見せ程度で留まることはなく、その魅力でうどんのレシピッピを図らずも誘惑してしまったし、何よりぱんだ軒の成り立ちに大きな影響を与えていただけに、その存在感は留まるところを知らないのである。
若かりし頃のらんの父親が熊本で意気投合したときの屋台を営業してるところもシュールギャグめいた描写でじわじわ染み込んでくる。ともあれレシピッピも子どもたちからも慕われるゆるキャラマスコット。これからも皆に愛される存在で在り続けて欲しいものです。
泣いてしおしおになるレシピッピ達をあやすここねちゃんが可愛すぎた。ゆい達との交流もあり他人とのコミュニケーション能力も改善されているけど赤ちゃんのようなレシピッピ相手となれば話はまた別。これからもここねちゃんが不得手な物事に対し奮闘する姿は見ものなのである。
