私も知らない秘密の私。動き出す青空ひまりの物語！
プリマジの終了から少し期間を空けて再始動したプリティーシリーズ最新作！初回である今回は主要キャラや彼女らと交流のあるキャラの紹介。本作の舞台設定の部分の説明等に時間が割かれていましたが、一癖も二癖もありそうな個性派揃いのキャラ同士の掛け合いや、物語の進行の流れの中で随所にプリティーシリーズであることを感じられる要素もあって見ていて素直に楽しくワクワクさせられる。
シリーズの歴代作と比べてもメイン格となるであろう初期メンバーの人数も多めで、彼女らの人となりを知るには今しばらくの時間が必要だろうが、その中にあって主人公のひまりと彼女の相方であるみつきの強い結びつき。互いに影響を与え合い拠り所となっている二人の関係性。その特別感は初回の勢いの中でも明確に浮かび上がる作りになっていて印象深いものがある。
自分に自信が持てず緊張しいで初対面の人とも上手く打ち解けられない。また、やりたいことに向かって踏み込めない。ひまりのそんな気質も歴代主人公の多くに通じるものがあり、アイプリデビューに際しても流れのままに身を任せ、めが姉ぇに半ば強引に引きずられる形で舞台に立たされる。いわゆる巻き込まれ型のデビューを果たしたところも、個人的にプリティーシリーズの主人公らしさを感じたところでした。
コミュ障とまではいかないと思うのだが、幼馴染のみつきがいないと周りとの意思疎通も上手くいかない程に上がってしまう主人公ひまり。その彼女がアイプリメタバースに趣き、デビューライブで未だ誰も成し得ていないバズリウムチェンジをやったことで、一躍時の人となり他キャラから注目の的とかになった際に、彼女がどんな反応を示すのかというのも見てみたくはある。
現時点ではみつき以外に正体はバレてないのが救いだろうが、ひまりの正体が他の面々にどのくらいのタイミングでバレるのかというところには一つ注目したい。一方でひまりの憧れのアイプリでありながらも、幼馴染に内緒で先んじて活動を開始していたみつきも、ひまりに明かせない秘めた思いがあることは見受けられるし、そのあたりの齟齬が二人の関係にどんな影響を与えていくかも注目したい。
色々とありすぎて全てを書こうとすると長くなりすぎるので割愛するが、プリティーシリーズの生き証人とも言うべき赤いめが姉ぇを始め、初代主人公の春音あいらを演じた阿澄佳奈さんも出演されているし、他にも歴代シリーズで出演していたキャストの方々がおられますし、そういう点においても新たなプリティーシリーズの門出を支えてくれているように感じられる。
まだ始まったばかりですが初回の勢いやワクワク感は期待通りのものでしたし、ひまりとみつき以外の生徒会の面々や、彼女らの兄妹キャラとの絡みも楽しくなりそうだし、上述したように比較的多めの初期メンバーを、どのように差別化しつつ見せていくのかも気になる。今後いかようにも広げていけるアイプリを全力で楽しんで見ていきたい。
心開いてライブスタート！ひまりのデビューライブも早速お披露目となりましたね。アイプリが始まる前の情報解禁の時点で、CGの制作が今までのタツノコCG班ではなくなることは伝えられていて、映像から受ける印象も今までのシリーズとは少し異なるものになっている。キャラのモデリングとかは近年のプリティーシリーズよりもアイカツシリーズのそれに近いような気もするかなと。
ただ、プリティーシリーズでこれまでCG制作の中核に携わっていた方々も、今作でも引き続き続投されている方もいますし、メタバース空間を舞台に繰り広げられる新たなライブ像を、ここからまた新しく作り上げていってくれたらなと思う次第です。
ひまりの楽曲イメージもアイプリバース空間を意識した曲調になってると言えるだろうか。中の人つながりで言うと藤寺美徳さんが御芽河あうるを演じたときの楽曲は、今にして思えば今作を先取りしていたような感じもするのですが、ひまりとあうるのキャライメージの違いが感じられて聴き比べてみるのも面白いかもしれない。ここから更に洗練されていくと思うし、新機軸のライブシーンが今後どのように発展していくのかも注目ポイントの一つだろう。
しかし、今回は何と言っても主人公であるひまりの色々な反応や表情。そして、現状で唯一安心して話を出来るみつきを相手にした時に見せる言動と、彼女との仲睦まじい姿に尽きるだろうと。本編でもエンディングでもこの二人の関係性を全力で押している感じもするが、ひまりがアイプリデビューしたことを機に、どういう変化を起こしていくかも見ものですね。
現状だとひまりのほうがみつきに頼りっぱなしで依存してる感じもあるが、みつきの方も全ての源泉にひまりの存在が関わっていそうな感じもヒシヒシとしているし。物語が進むにつれて実はひまりがいないと立ち行かないのがみつきで、彼女のほうがひまりに依存していたなんてことになったとしてもおかしくはなさそうというか。それはそれが良いものなので。序盤は特にこの二人のことを注目して見守っていけたらいいな。
