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わんだふるぷりきゅあ! 第11話 「山に潜む、巨大生物!?」 感想

わんだふるぷりきゅあ! 第11話 「山に潜む、巨大生物!?」 感想未だ誰も知ることのない存在が表舞台に姿を現す!

ガルガルと思しき謎の未確認生物の正体を探るための調査、もといほのぼのした空気が流れる見晴山を舞台にしたピクニック回。クラスメイトと馴染んでいるこむぎの姿や、春の装いに登山の醍醐味など本筋とは違うところでの見どころも多数あって見ていて楽しい。基本はこむぎを嗜める立場のいろはにしても、場合によってはこむぎと共に暴走しがちで、それを制御する悟のように各々の立ち位置や関係性も確立されてきたように感じる。

それは心配性ながらも想像力が豊かなまゆと、彼女を人知れず見守るスタンスのユキにしても同じことが言えるのかと思う。謎の未確認生物を追ういろは達とは別口から同時進行の形で、まゆが謎の金髪美少女と邂逅し彼女の正体に思いを馳せる姿。そして、ガルガルになっていたキラリンベアーの口からもたらされた予想外と言えるもう一人のプリキュアに関する発言により深まる新たな謎。

謎めいた未確認生物を追う過程で新たな謎が謎を呼ぶ展開。浄化されたガルガルとは異なり今回の時点では正体が判然としなかった謎の金髪美少女。そして、キュアニャミーの存在や行動目的の方を謎めいたまま伏せてボヤけさせることで、両者の存在感をより神秘的に際立たせる見せ方になっていたのは物語の話運びとして巧みだなと感じるところでした。メタ視点で見たら丸わかりとか言っちゃいけないよ!

わんぷりも丁度一クールの節目となるところまできてますし、ここまで引っ張った新たなプリキュア・キュアニャミーが物語が本格参戦するにあたり、面白い形での導入話として今回は機能していたように感じる。基本動物を傷つけることを良しとしないワンダフルやフレンディと異なり、今回のガルガル熊の額に傷を付けたのがニャミーだとしたら、最初は同じプリキュアでも相容れないスタンスとなるかもしれず。

と妄想が広がる要素も散りばめられていたりして、ますます彼女の本格参戦がどうなるのか楽しみになってしまいました。まゆを守るためならばどんなことも厭わないという姿勢なのかもしれないし、そこまで過激派ではないかもしれない。ともあれまゆを危険から遠ざけ守ろうとしていることだけは確かな謎の少女と、新たなプリキュアの登場により物語がどう進展していくのか。ますます加速していくわんぷりのこれからが本当に楽しみ!

こむぎといろはにとっては純粋に楽しいピクニックでしたが、休日デートを意識して色んな反応を見せてくれる悟もまたいじらしくて推せる。全く無自覚で悟をドギマギさせるいろはの魔性の言動。罪作りな女の子!博識なだけでなく手作りのお菓子作りまで上手いという隙のなさも披露してくれて、彼の献身ぶりにも拍車がかかるというもの。こんな子に思われるいろはも幸せ者なのだと。

大切な人を守ると一言で言ってもその在り方は人それぞれで多種多様。近くで見守り知識に基づいて危険を回避する術を伝えたり、状況を打開する為の作戦を考案するのも一つの方法で。直接戦う力は現時点ではないけどいろは達の大きな力となってくれている我らが悟くん。その頼もしさと存在感もまた日毎に増すばかり。

まゆと謎の金髪美少女との邂逅。そして、いろは達やメエメエも預かり知らない謎のもう一人のプリキュアの存在。本筋と言ったら今回はこっちの方が本筋だったかもしれませんね。これ以上関わらないよう「初対面」のまゆに忠告する姿。こむぎやいろはとは別口でガルガルと人知れず交戦し、ニコガーデン側にもその存在をこれまで知られてこなかった謎の存在。

まゆを危険から遠ざけるための言動。そして他の動物たちも含めて彼らの生態系が脅かされないよう一人孤独に戦う姿。やり方や思惑は違えども、やはりそれらは彼女らにとって大切な何かを守るための意思が見受けられるものであり、上述したように大切な人を守るための一つの在り方を示すものでもあるのだろう。その彼女らの真意がどこにあるのかは非常に気になるところである。

視聴者目線で見たらそりゃ正体はもう言わぬが花というやつなんだけど。この金髪美少女ともう一人のプリキュアが、最初はまゆだけでなくいろはやこむぎに対してもツン全開で接してくるのか。そもそもすぐに仲間になって合流とはならないかもしれないが、そのあたりのことも含めて彼女らの存在が物語にどのような影響を与えることになるか見ものです。