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ワッチャプリマジ! 第36話 「さらばれもん!お暇のきゃろん」 感想

ワッチャプリマジ! 第36話 「さらばれもん!お暇のきゃろん」 感想

れもんときゃろんの本音のぶつけ合い!

物理的?な魂と魂の衝突で初めて互いの本音をぶつけ合うことが出来たれもんときゃろんの二人。デュオ結成前に思わぬ形での解散騒動を経てパートナー間の絆の深まりを感じられる内容でしたが、今回は主にきゃろん側のれもんに対する本音や溜まっていたものが表に出てきたのが大きかったかなと思います。そういう意味ではそれを引き出したみゃむ主催の飲み会とキャロットジュース様様なのである。

これまで何事にも自信を持てず一歩進んで二歩下がるようなれもんに対して大らかな心で寄り添い、常にれもんは凄いんだと発破をかけて自信を持たせようと務め導いてきたのがきゃろんであった。しかし、プリマジスタデビューを果たし合宿を経て逞しく成長したと思っていた相方に、デュオ結成という大きな転機を前にまた逆戻りするかのようなことを言われてはショックを受けるのも当然だと思うのです。

それって受け取り方によってはれもんときゃろん。パートナー二人でこれまで頑張って築き上げてきたものを否定することと同義なのである。プリマジスタとしてはソロ活動かもしれないけど、それもチュッピとマナマナの協力あってのものであり、れもんだけでなくきゃろんのことも含めて考えなくてはならないことではないだろうかとね。

プリマジ界という大きな視点。今のチュッピとマナマナを取り巻く状況。物語全体の流れ。それらを鑑みた時にやはりこの双方の在り方に関しては非常に大きなウェイトを占めると思いますが、エクトプラズム対話空間においてどこまでもれもんのことを案じ、彼女のことを思ってパートナーとしての気概を見せたきゃろんの在り方は、今後のチュッピとマナマナの関係性を思った上でも一つの可能性を示してくれていたんじゃないかな。

やっぱりプリマジの大原則として互いを尊重し気持ちを交わす。異なる者同士が合わさることで生まれる一人では成し得ない可能性の誕生というものがあり、今回のれもんときゃろんの仲違いという名の解散危機。みゃむの言葉を借りればノロケには、デュオという新たな可能性の扉を開こうとする心愛れもんに。そして視聴者に今一度大切なことを想起させる意味合いがあったのかなと思えた次第です。

そもそもの騒動の発端が、あまひなのようなリフト技はマストではないことを、れもんが勘違いしたことに起因していたわけで、デビュー前のような卑屈さからくる後ろ向きな気持ちで無理と言ったわけではなかったので。全てがリセットされたわけではなく合宿で培った経験が活きなかったわけでもない。今のれもんだから生じたパートナーとのノロケ騒動だったと言えるのかもしれません。

互いに思っていたことを魂むき出しの状態でぶつけ合い、今まで以上に強い結びつきを得た二人。内心や本音をあまり表に出さないという点においては、デュオ相手のみるきにも見られる特性であり、今回の話はみるきとデュオを組む上でも避けては通れない道だったのではなかろうか。いわば今回はデュオ結成に至る準備段階。次回みるきとれもんがどのような経緯を経てデュオデビューを果たすのか非常に楽しみ!

相変わらず打算混じりの思惑も持っているけど、れもんときゃろんがパートナー解散となった際にはやり過ぎたと反省し、本当に解散するならもう一度きちんと会って後腐れのないよう挨拶するよう促す等、要所要所でみるきの人の良さが伺えるのが良いね。内心ではもうとっくにれもんのことを認めている節もあるし、本当に来週の公式デート回が今から楽しみでならないのです。