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ひみつのアイプリ 第2話 「みつきのひみつの約束」 感想

ひみつのアイプリ 第2話 「みつきのひみつの約束」 感想

ひまりとみつきの二人だけの新しい秘密(意味深)。

アイプリデビューしたひまりの正体が、生徒会の面々に早々と露見したのは予想外と言えば予想外。しかし、アイプリ自粛のお達しもあり、生徒会主導でひまりの正体を周りに隠す流れが出来たことで、幼少期の約束の一件から、みつきとの関係がギクシャクする流れに持っていくのは二人の関係性を掘り下げる上でも効果的だなと思わされる。

相手に対する隠し事という意味での「秘密」の共通項が二人の間に生じたことで、それを言い出したくても言えない葛藤と後ろめたい気持ちが更に際立つし、それだけひまりとみつきの二人の根底に、互いの存在が深く根ざしていることも改めて実感を伴うものにもなっていた。

何より後ろめたさを感じるのも幼馴染で親友との約束を双方が重視し、相手の存在を本当に大切であると思えばこそ生じる尊き感情なので。ひまりの為と言いながらも自分の内から湧き上がる衝動を抑えきれず、先んじてアイプリデビューしていた申し訳無さを謝罪したみつきの勇気ある告白を受けて、二人にとって大切な儀式でもある「ひみつのおまじない」を経て、ひまりが勇気ある告白を返す形も良かった。

同じ秘密を抱えていた者同士の幼馴染が、互いに正体を知り秘密を共有する状況になったことで、周りは誰も知らない二人だけの新たな秘密が生まれたことも、ひまりとみつきの特別な関係性と、互いに強い感情を抱いて結びつく二人の強固な絆を強調するものになっていたように映りました。こういう形でひまりとみつきの掘り下げを行うとは見事という他ないよ。ひみつのおまじないも効果的に機能していて素晴らしかった。

一番の親友が秘密を知る協力者になったことで、生徒会に監視網を敷かれていたひまりも少し落ち着きそうだし、先にデビューしながらもずっと後ろめたさを感じながら活動していたみつきにしても、今まで以上に持ち前の魅力を発揮してくれそうで期待が高まる。生徒会への正体の露見もそうなんだけど、思っていた以上にスピーディーな展開で何が起こるか読めないところも個人的には楽しいので。

ひまりちゃんが生徒会監視網の目を掻い潜って親友みつきちゃんとベッドの上で新しい秘密を交わし合う女児アニメ。それがアイプリ。今回のラストシーンのところなどは割と女児アニメの限界に挑戦してる攻めの描写だった気もします。これからどんなものが飛び出してくるのか。興味は尽きない。

星川みつきのライブパートも本格的にお披露目!ライブパート以外のところでもアイプリしている時のみつきは、腰回りが煽情的なラインを描いていて目を奪われてしまうのですが、美脚を惜しげもなく押してくるパンツコーデの攻めっぷりにやはり目を奪われてしまいます。

みつきの楽曲『シークレット・ドリーム』の歌詞も、これまで彼女が秘めていた思いと、これからひまりと一緒になって叶えていきたい秘めたる夢に対する情感が込められていて気持ちが昂る。まだ初期なのでステージ演出でキャラ毎の差異はそこまで大きくはないかもしれないが、今後いろんな対決方式が出てくる中で、ステージ周りの描写もどれだけ多彩になっていくか。今後はそのあたりも注目して見ていきたい。

早々にひまりの正体を看破し、彼女をプロデュースすることを一方的に決め、ひまりがアイプリデビューしたことを他人に漏らさないか逐一監視している生徒会の面々の面白さも印象的でした。生徒から人気もあり畏怖と尊敬を集める集団なのかと思いきや、予想以上に面白い子たちの集まりになっている感じ。会長のサクラさんからして口癖が面白いですしおすし。

個性派揃いであることは今でも十分に伝わってますし、彼女らの掘り下げが進むにつれて、ますます愛着も湧いてくることだろうと。

あと今回みつきの相手役として一瞬ライブシーンが流れなからも、速攻でぶつ切りにされ先行絶対不利の法則を改めて世に見せつけてくれた真実夜チィの存在感も際立ってました。出番自体は短かったけど某みあの口癖を諳んじていたりして短いながらも主張はしっかり出来ていたのではなかろうか。チィにも今後物語を華やかに彩り盛り上げる元気な存在として頑張ってもらいたいところです。良いキャラしてるので。