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わんだふるぷりきゅあ! 第10話 「ユキの中の思い出」 感想

わんだふるぷりきゅあ! 第10話 「ユキの中の思い出」 感想

寒い雪の日のまゆとユキの心温まる触れ合い。

今でこそ高貴な印象すら抱かせるユキが、かつては野良生活を送っていて捨て猫であったかもしれないことに驚きつつ、元々の猫の気質も相まって警戒心が強く臆病なユキに対し、不器用ながらも一生懸命に向き合い自分の気持ちを伝えようとする幼き日のまゆの姿に目を奪われてしまう。人であれ動物であれ相手のことを見て自分の気持ちを伝え心通わせること。

その重要さは変わることはないのだと思わされる。元々強く主張するタイプではないし今でこそ人見知りで緊張しいなところもあるまゆだが、今のまゆに欠けているところというか求められる姿勢は、幼き日の自分の姿とユキとの馴れ初めの部分にこそあるのかもしれませんね。相手の気持に寄り添わなければ心を開いてもらえないし、気持ちを込めて伝えようとしなければ自分の気持ちも相手に伝わることはない。

野良であるユキに触れることを良しとせず、まゆがユキと別れるに際して飼いたいと主張したときも、おそらく最初は難色を示したであろう両親を納得させられたのも、まゆがそれだけ強く自分の気持ちを主張して伝えようとしたからだろうし、ユキがまゆに心許したのも何度ぞんざいな対応をしようとも、諦めることなく何度も通ってユキの気持ちに寄り添おうとしてくれたからこそで。

自分が本当に大切にすべきこと。気持ちを伝えるためにどうすればいいのかということ。それらの答えはまゆの中に既にあるものであり、ユキとの出会いの回顧が今のまゆにとって必要な指針を示してくれているのが素敵。それだけまゆにとってユキとの馴れ初めは彼女に大きな影響を与えるものであり、同時にまゆとユキがどれだけ互いのことを思い合っているのかということも改めて伝わってきたのです。

自分の気持ちに正直にではないですが、自分のデザインを決めるのにあたっても、自分が一番見たいと思うユキの笑顔から着想を得たこと。まゆが今は苦手としている対人関係に関して求められる姿勢は如何なるものであるかということ。それらをユキの中の思い出に込めて描き出していたのが素晴らしかった。ユキの笑顔がまゆの喜びであり幸せ。今は強く結びつく猫組二人の絆。堪能させてもらいました!

今も可愛いけど小学四年生時のまゆちゃんの可愛さ反則級すぎてズルい。こんな子が自分の為に足繁く通って熱心にかまってくれたらね。ユキじゃなかったら秒で陥落。たとえユキであろうと心許しちゃうのも無理からぬことだとね。心も体も清められ満たされたユキが幸せそうで本当に何より。早く二人が言葉を交わせる日が来るといいなと思わずにはいられない。そろそろ猫組の二人も本格参戦を・・・ね?もうユキちゃんは全てを見ていて準備万端でスタンバっているので!