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わんだふるぷりきゅあ! 第8話 「まゆのドキドキ新学期」 感想

わんだふるぷりきゅあ! 第8話 「まゆのドキドキ新学期」 感想

猫屋敷まゆの期待と不安が入り交じる新たな学校生活の始まり!

未だ詳細は不明なれども以前の学校での経緯から新生活への不安を抱くまゆの挙動不審っぷりや過剰とも言える心配性な一面。ひいてはそこから生じる多彩な仕草や反応も可愛らしく印象的であり、それはそれで彼女を形作る個性として成立していて既に魅力的な一面になっている。コミュ障特有のというわけではないが、何をするにも心配が先にくるところや、一度心を許した相手に依存してしまうところも分かりみが深い。

プリキュアシリーズにおいて転校イベントは、お馴染みのものでもあるが、その多くは初回に主人公となる子が引っ越してくるか、もしくは物語中盤で追加戦士となる子が転校してくるパターンが多く、現実の新入学時期に合わせてやるのが意外と珍しい形とも言える。それ故に新学期を前にした小さなお友達にとっては、まゆが抱える漠然とした不安な気持ちに共感する子も多いのではなかろうかと。

転校エピソードだと異世界出身者や、異種族や王族故にこちらの世界の常識を知らず、色々とやらかしてポンコツ化するというのも定番ネタではありますが、今回のまゆは緊張の余り普通に挨拶しようとしただけなのに彼女ら以上の失敗で初っ端から気まずくなりかねなかったところを、いろはが機転を利かせて気を遣ってくれたことで周囲に溶け込める空気を作ってくれたことが大きかったなと。

まだ交友の機会はそれほど多くはないかもしれないが、いろはなりにまゆのことを良く見ているなということも伝わってきましたし、そういうことを自然とこなしてしまうからこそ人気者で友達も多いのだということを再認識させられる。今回のガルガルが馬モチーフで臆病な相手に対する接し方を描いていたが、相手の目を見て接することの重要性は、猫組のまゆにも通じるものがあり、それがいろはの優しさを表すものにもなっていた。

何事も案ずるより産むが易しと申しますが、いろはのさり気ない気遣いや配慮もあって、思っていたより早く周囲と打ち解けられそうなこと。まゆにとっても学校が楽しいものと改めて感じられたこと。そして、明日も学校が楽しみだと彼女が思えたことが素敵だし、まゆが新しい学校で迎える新生活や交友関係が期待と希望に満ち溢れるものになったことが伝わってきて嬉しくなる。

その性格と境遇から今まで内に溜め込んだ感情を心許せるユキ相手にしか見せなかったが、これから広がる交友関係において、まゆの素直な喜びや感動をいろは達の前でも見せるようになってくれたら良いなと。もちろん今の挙動不審な言動や猫吸いに精神の安定を求める姿も失って欲しくはないし折に触れて見せて欲しい気持ちもあるけど。まゆがここからどんな変化を遂げていくのか。本当に楽しみ。

ユキ相手に荒ぶったり、緊張して赤面したり、失敗して挙動不審になったり、好きなものについて語りだすと饒舌になる。そんな、まゆの百面相な表情や反応が見ていて楽しく愛おしい。自分もどっちかというと緊張しいで何をするにも失敗した時のことや上手くいかないことを考えては鬱屈とした気持ちを抱えるタイプなので、このあたりのまゆの考え方とか反応は共感してしまうところも多々ある。

これからいろはを介して色んな人と仲良くなり、今はユキ相手にしか見せない素の反応を他の人相手にも見せていくことになるかもしれないし、こういったネガティブ思考も徐々に形を潜めていくことになるかもしれないが、それでも定期的にコミュ障気味なまゆの姿を折に触れて見せてくれたら個人的には嬉しいかもしれない。前向きになって欲しい思いもあるけど、これはこれでまゆの魅力だとも思ってるので。

こむぎとユキの動物同士のじゃれ合いも見ごたえある一幕でした。構って欲しい遊んで欲しい気持ち全開のこむぎに対し、鬱陶しさや面倒くさい気持ちを露骨に顔に出して邪険に扱うユキの対象的な姿は印象的だし、まさに王道の犬と猫の在り方を体現していた感じもする。でも、やっぱりちょっかい出されたら無視しきれず、反撃して威嚇するところも可愛らしい。

動物姿ならではのじゃれ合う姿でしたが、ユキが人間の姿になれるようになったとき、こむぎを相手にどのような反応を見せてあしらうようになるのかも非常に気になる。猫組の二人の本格参戦はもう少し先になりそうだが、ユキの人間形態を一日も早く見てみたい気持ちが日毎に高まっていくのです。こむぎだけじゃなくまゆ相手にも厳しそうだけどどうなるかな~。