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わんだふるぷりきゅあ! 第13話 「キュアニャミーを探せ!」 感想

わんだふるぷりきゅあ! 第13話 「キュアニャミーを探せ!」 感想

未だ謎多きキュアニャミーを求めて奔走せよ!

その正体も目的も判然としないのに不思議と気になるキュアニャミーを見つけるべく各地を奔走して右往左往する各々の姿が愉快痛快。キュアニャミーに思いを馳せ、その正体や思いに触れたいという気持ちは共通しているのに、コメディタッチの追走劇を繰り広げるプリキュア側の姿と、互いに秘めた思いを胸に抱きつつ探り探りで距離感を探る感じのまゆとニャミーの神秘的な在り方。

その対照的な様が捉えられるようで捉えきれない。謎多きニャミーのキャラクター像の実態や真意。それらの可能性を無限に膨らませてくれているようにも感じられる。日常パートだけでなく戦闘中でも和みを与えてくれる犬組の二人に対し、互いに相手のことを気にかけ尊重し合っている猫組の二人がいて、そのギャップがニャミーと相対した際に、彼女に抱く印象をいい塩梅で引き締めてくれているとも思います。

連れないようでいて全く話を聞かないわけでもない。ニャミーにはニャミーなりの行動理念や大切にすべきものがあり、何よりまゆのことを危険から遠ざけ守れるのならそれでいいというスタンスを持っているであろうことは、メタ的な視点等を抜きにして作中キャラにも伝わるよう描かれていた。やり方や考え方は異なれど傷つけることが目的ではなく大切な何かを守るために戦っている姿。

それを見てニャミーが抱く思いの一端が伝わったからこそ、ワンダフルやフレンディもニャミーと仲良くなりたいという素直な気持ちを伝えられたのだろう。言葉を介して伝わらることや伝えられることがあるなら、行動や姿勢で以て伝わる気持ちもある。未だ直接のやり取りを交わすことは出来ないが、ユキの姿を通じてまゆの気持ちを真っ直ぐに伝えられているユキの心中たるやですよね。

寒い地方で野良猫であった自らを救ってくれた恩人でもあるまゆを、素っ気ない態度を取りながらもユキが本当に大切に思っていることは、これまでの回でも節々から伝わってきていますが、今まで以上にそのユキの真意や気持ちがまゆの側にも伝わる日が来るといいなと願わずにはいられない。もう少しなんだけど叶いそうで叶わない。

このもどかしさもまた味わい深く期間限定の良さがあるのだが、やっぱり双方で意思疎通を図る姿を一日でも早く見たいという気持ちも抑えきれないジレンマ。お互いのことを強く思い合い大切にしている猫組のまゆとユキが、いろはとこむぎのように今まで以上に硬く結びついていく姿を見せてくれるのなら言うことはないのです。言葉を交わせるようになったらまゆ相手にユキがどんな立ち居振る舞いをするのか。気になって夜しか眠れないよ!

自らを救ってくれるけど決して多くは語らない。意味深で思わせぶりな言動を繰り返すニャミーに対し、まゆが気になりつつも惹かれてしまうのも無理からぬこと。全ては自分の為に言ってくれていることであって、自分を守るために戦ってくれていること。そして、自分のことを大切に思ってくれていることが伝わるからこそ、まゆもニャミーのことが余計に気になってしかたないよねと。

ガルガルに対しては躊躇することなく容赦ない攻撃を繰り広げたりするのに、まゆを守るときには丁重に扱い慈愛に満ちた眼差し向け接してくる。こんなの気にならないわけがないし好きになってしまうよ。まゆとユキ、ニャミーの関係性も尊み溢れるものがあるのでもっと堪能したい思いが日に日に増していきますなぁ。

キュアニャミーの手がかりを探して街中を奔走していたこむぎ、いろは、悟の三人が出会ったコモンドールの一般飼い主さんのビジュアルが、主要キャラに引けを取らないような特徴と存在感をもっていて、やたらと印象に残ってしまいました。その前に出てきた一般少女もなんですが、わんぷりでは蟹江ちゃん筆頭にモブキャラやサブキャラでも個性的なキャラが本当に多いなと改めて思わされた次第です。

このコモンドールは日本では本当に希少らしく、動物に携わる仕事をしていてもなかなかお目にかかる機会がないという話も伝え聞いたので、意図せずして街中で偶然出会えた犬好きの犬組いろは達は本当にラッキーだったのだなと。いや、でもこのビジュアルでぽっと出のモブで終わるなんてことあるのかな。行方不明のニコ様に縁のあるキャラとか敵幹部の一人だったりしないです?ないか。