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わんだふるぷりきゅあ! 第9話 「こむぎ、中学生だワン!」 感想

わんだふるぷりきゅあ! 第9話 「こむぎ、中学生だワン!」 感想

ハラハラドキドキなこむぎの学校デビュー!

プリキュアシリーズでも二週連続で転校生エピソードをやるのは非常に珍しい構成だと思うが、前回のまゆが新学期を前にした不安や緊張と如何にして向き合い、案ずるより産むが易しで前向きな気持ちになっていく姿を描いていたのなら、今回のこむぎは未知の体験に対する期待や希望に溢れる姿を描き出しており、新学期や新たに始まる学校生活に対する二面性を、それぞれの側面から見せてくれていた。

本能の赴くまま気の向くまま興味のあることに全力で、自由奔放を絵に描いたようなこむぎの言動に振り回されるいろはと悟の気苦労は偲ばれるのですが、そのこむぎの良い意味での快活さが新しいものに触れる喜びや驚き。新たに出会った友達との繋がりがもたらす刺激的で楽しさに満ちた時間を、明るく華々しく彩ってくれていて見ているだけでワクワクした気持ちが伝わってくるのです。

心労をかけられることもあるいろはと悟の二人にしても、そんなこむぎの姿を見て喜ばしく満たされるものも感じていて、一生徒としてこむぎが加わったことで学校生活に今まで以上の張り合いが出て、より充実したものことで密度の濃い時間を過ごせることの充足感のようなものを得ていたように感じられる。苦労することもあるけどそれ以上に楽しいことや嬉しいことがあるから満たされるのだ。

もちろん学校生活や集団生活は楽しいことばかりではなく、大変なことややらなければいけないこともあると最後にいろはが触れてくれていて、こむぎもこむぎなりにやるべきことを受け止め、いろはと一緒にいるためにも頑張らないといけないと決意を新たにしている。わんこのこむぎにとっては大変なことも多いだろうが、そこから目を背けず向き合っているところ。

頑張ろうとしてるところにこむぎの本質的な気質と主役キュアとしての適性を見た思いです。時期的にもリアル小学生になる子どもたちが、学校生活に対して色々な期待と不安を抱きながら見ているかもしれないが、そういう子どもに対して前回と今回を合わせて、学校生活に対する捉え方や向き合い方を示してくれていたように思えました。思い切って飛び込むことで見えてくるものがある。可能性に満ちた皆々様の新生活が希望と楽しさに満ちた素晴らしき日々になることを願ってやまないのです。

いろは達のクラスメイトもそれぞれ名前に動物の名を冠していて、個性派揃いの子が沢山いるなと思っていたのですが、こむぎにライバル心を抱いた今回の猪狩勝も含めて、わんぷりではクラスメイトとの交友や学校生活に割と比重を置いてくれるのかなと期待が高まる。プリキュアシリーズの中でも学校生活や同級生との交流に関しては千差万別で重きを置くものもあれば比較的希薄なものもあるので。

前回の時点で主に一部界隈で絶大な人気を博している蟹江さん筆頭に、いろは達のクラスメイトがどれだけ活躍して出番があるのかにも注目していきたい。まぁ確かに蟹江さんはキャラとしての属性盛り盛りだし見た目小さくて可愛らしいしで人気になるのも頷ける。かくいう自分もお気に入りのキャラの一人になっているので。うむ、可愛いは正義。

初等教育どころか人間としての一般的な教養にも欠けるところがある我らがこむぎ。元々がわんこで人間の姿になれるようになったのも最近のことなので、それは致し方ないところも多々あるのだが、いろはが言及したようにあまりにも成績不良でテストの点が悪いとなると色々と不都合も出てきそうなので一抹の不安はある。集中力や注意力散漫で興味のあるものを見つけるや否やすぐ目移りしちゃう気質でもあるし。

テスト回もプリキュアシリーズではお約束の回の一つではありますが、色々とやらかしてきた偉大なる先輩たち、とりわけ主役キュアはその点においてやらかすことが多い傾向にあるだけにね。スタートラインからしてハンデを背負ってるようなこむぎですが、その不安を跳ね除け逆の意味で視聴者を驚かせるような成長を遂げてくれたら個人的には嬉しい。

仮に歴代ワーストになろうともわんこだから仕方ないのだけど。そういう意味でも頑張れこむぎ。陰ながら応援しているぞい。そこに関してはニコダイヤの奇跡で解決したら駄目だぞ!