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トロピカル~ジュ!プリキュア 第11話 「もりあがれ!海辺のサンドアート!」 感想

トロピカル~ジュ!プリキュア 第11話 「もりあがれ!海辺のサンドアート!」 感想

サンドアートで更に高まるチームの連帯感!

トロピカル部が主催するサンドアート大会で盛り上がる!サンドアートも凝ろうと思えばどこまでも突き詰められる類の特性を持つ競技だし、本格的で大掛かりなものとなれば一人ではなくチームを組んで臨むのが醍醐味でもあるものね。そんなチームの色が反映され連帯感を求められるサンドアートは、まなつの求める皆で盛り上がれる何かに打って付けの題材でもあっただろう。

ただ、特殊な事情故にその皆の中にローラが含まれていないことがミソで、トロプリチームの一体感が増せば増すほどに、要所で構って欲しさだったり寂しさを感じていたローラの諸々の描写も引き立つというものです。前回ローラがまなつに対して見せた思いもそうだったんだけど、当初は自分が女王になるための道具、取るに足りない存在と下に見ていたはずの人間に対して、仲間意識を抱き皆の輪の中に入りたいと思うようになっているローラがいる。

その彼女のプリキュアに対して抱く感情の変化。変遷していく様子こそが、今回のサンドアート大会を通じて描かれた中でも肝だったのではないかと思うわけです。それだけに最後のまなつとローラの二人だけしかいない夜の空間で行われたやり取りが印象深く映るし、そこでまなつに対して見せたローラの素直な感情の発露である「うん」という端的は返答も突き刺さろうというもの。

あすか先輩やみのりん先輩の意外な一面というのも随所に見受けられたし、交友を重ね出会ったばかりの当初のイメージから少しずつ変化し、関係性を深めているトロプリチームの面々の姿を確認できることが素直に嬉しく喜ばしい。来週の学校での騒動もその一端とも言えるのかもしれないが、非公式でも正式にトロピカル部のメンバーでもあるローラが、素直に皆の輪の中に溶け込んで一緒に楽しめる日が来るといいな~。

初回からその気配はあったんだ。でも改めて天性の人たらしでもある夏海まなつさんの魅力に、ローラがもう完全に堕ちてしまっているのを感じずにはいられないのです。上でも書いたけど生来の性格もあってなかなか人前で素直になれないところもあるローラですが、まなつに対して強がろうとしつつも最後に素直な気持ちを覗かせるところは本当堪らないものがある。

まなつもローラのそういう面倒なところはもう分かった上で提案してる節もあるし、二人の相互信頼関係が固く強いものになっていってるのをヒシヒシと感じているのです。初回でも感じた通りですが、やっぱりまなつとローラのコンビって最高ですわ。これからも更に仲睦まじい間柄になっていておくれ。期待しているよ!

意外と茶目っ気があってイタズラっぽいあすか先輩や、空気入れという肉体作業に全力なみのりん先輩の意外性が光っていた。あすか先輩は面倒見は良いけど当初はクール、みのりん先輩は見た通りに知的かつ皆の頭脳担当で体力担当からは一番縁遠い人だと思っていたので、今回の二人の姿はその当初のイメージをいい意味で塗り替えるというか。二人の変化、まだ見えてなかった一面が出たところのようにも映りました。

あと本作でにおけるギャグ担当というかそういうのは基本まなつとローラが請け負うと思っていたので、今回のテトラポット型のゼンゼンヤラネーダが繰り出した一風変わった攻撃に対する二人のコミカルな戦闘パートの立ち回りも印象的でした。プリキュアのジャンプ力で抜け出せないかと思ったが、それすら許さない速度で次々に襲い掛かってきたということだもんね。サンドアートで砂を固める術を学んでおいて本当に良かった。人生何がどこで役に立つかわからないものだ!