夏海まなつの弾けっぷりに元気を貰えた！
明るく楽しく元気よく！今、一番大事なことをやろう！
初回からテンションマックスでノリの良い掛け合いとテンポよく進行する話の展開に引き込まれる。まなつの言動や常夏のイメージも相まって、目に映る全ての要素が気分を最高潮に盛り上げてくれて堪らない！前作ヒープリが癒やしに伴う命や病というテーマ性があり、主人公のどかの出発点が長期入院明けの病弱設定だったので、楽しい雰囲気の中にどうしても影や重みが伴うところがあったんですよね。
決してそれが悪いというのではなくテーマに則った大事なところだったんだけど、今作トロプリではその反動というか何というか。作品のテーマや雰囲気、夏海まなつの主人公像にしてもそうなんだけど、前作とは真逆のコンセプトで、とにかく明るく楽しく元気よくを全面に押し出した作劇であり、純粋に見ていて楽しくて元気を貰えるような雰囲気に振り切っているところが好印象でした。
東日本大震災の翌年に放送されたスマプリがそうだったように、本作トロプリに関しても昨年からのコロナ禍が与えた影響は少なからずあるのだろう。というか確実にそれはあると思うし、それだけにまだ初回だけど見ている人に楽しい気持ちになってもらおう。元気を与えられるような作品にしようというコンセプトや制作サイドの思いは伝わってきたのではないかと思います。
こんなご時世だからこそ今、自分が一番大事だと思えることを全力でやる。自分の思ったことや感じたことに素直に動くまなつの弾けっぷりや、腹黒思考が垣間見えつつも自分の欲求や衝動にどこまでも素直なローラの言動などからも、本作のテーマに基づいて生まれたキャラ造形であることが伺い知れるのではないかと思います。いや、本当に初回にしてこの二人のキャラクター性に惹かれてる自分が確実にいます。
メイクでチェンジ！ムテキのやる気！先の見えないご時世ではありますが、それでも後回しや先送りにするのではなく、まなつ達のように今の自分が一番大事だと思えることに全力で取り組み、活気のある日々を送れるよう心がけていくことこそが、希望に満ちた未来を掴み取る為に肝要なことなのではないかとね。ヒープリの翌年だけど改めて病は気から。だからこそムテキのやる気で元気に明るくなのです！
ということでとても期待値が高まる第一話でありました。本当に今作に関しては小難しいこととか一切考えず、あるがまま楽しめたら良いなというスタンスで視聴に臨みたい。まなつは正統派の女児アニ主人公でしたし、ローラも良い性格してましたし、更に初回で名前呼びの儀を済ましてしまいましたしね。この二人の関係性の進展にも個人的には注目していけたらいいな。ハート岩の前で名前呼びとかもうそういうことだよね。
まなつのプリキュアデビュー戦！ときめく常夏！キュアサマー！
プリキュア変身バンクの中でもかなり動く部類で見応えあるなぁ。メイク要素もある本作だけどそこまで濃いものでもなく、化粧っ気のある変身の中でも個人的に好印象だったスマプリと同程度の差し色に留めているのが嬉しい。浄化技のおてんとサマーストライクも風船を膨らませるような遊び心を交えつつ、まなつ本来の弾けっぷりが健在で、ここからも元気を貰えてしまう。これはやる気出るわ！
常夏のイメージと底抜けの明るいイメージから太陽を連想してしまう。厳密にはプリキュアの太陽チームには入らないのかもしれないけど。いずれにしろ弾けているという表現がピタリと当てはまるキャラであることは揺らがない。
見た目とは裏腹に意外と強かで腹黒思考のローラに魅せられる
本作の妖精枠にしてまなつのパートナー候補である人魚のローラちゃんがいい性格してて好き。襲撃を受けて仲間たちが傷つき倒れている状況下にあって、自分が次期女王になることを何よりも先に考える思考。時折覗かせる面倒くさがり且つやさぐれた感のある仕草や言動。まなつを目的を遂げる為の捨て駒と言い切る豪胆さ等々。節々に垣間見える強かさ、もとい腹黒さには早くも枚挙にいとまがない。
幼女ボイスとは別にどこか荒んでいてやさぐれたキャラの演技にも定評のある日高里菜さんの演技も相まって、絶妙なバランスで成り立つ唯一無二のキャラとして活躍してくれるのではと期待も高まってしまう。デレたらデレたでそれもよし。このまま強かで狡猾なままでもそれはそれで美味しい。今は「手駒」であるまなつとの関係性がどうなっていくのかも含め見守っていけたら良いなと思う。
妖精枠の中で言えばミルクっぽさもあるような気がするし、プリキュアの先輩の中ではヒメルダさんにどこか近しいものがあるのではないかとも思える我らがローラちゃん。どんな風に変わっていくのか。どんな活躍を見せてくれるのか。これから先が本当に楽しみだ！
