遂に訪れたプリキュアとあとまわしの魔女の直接対峙のとき！
物語もいよいよ最終局面に突入！ということで幹部勢にすら知らされてなかった愚者の棺を巡るバトラーの思惑とあとまわしの魔女の目的の開示だったり、女王様を介してローラに伝えられた伝説のプリキュアの秘密と魔女様に纏わる過去の経緯等々、謎のベールに覆われていた本作の根幹を成す部分が徐々に詳らかにされて最終決戦の機運も否応なしに高まろうというものです。
その中でもやはり気になるのは伝説のプリキュアと魔女様の関係性。肝心の魔女様にしてもグランオーシャンに属する人魚にしても、記憶が不鮮明なところがあるので未だぼかされているところはあるが、ここまで来るとおおよその想像通りの顛末があったのではと推察される。やはり伝説のプリキュアと魔女様はかつて交友を結んだ間柄であり、今のまなつとローラの関係性に近いものがあったのかなと。
プリキュアの使命やグランオーシャンの掟によって別離を余儀なくされた時に、大切な人と別れることや思い出を失うことを恐れた人魚の魔女様がそれを拒み、永遠のあとまわしを、変わらぬ停滞を望んだという経緯があったのなら、今の状況にも合致するし頑なにプリキュアと魔女を引き合わせることを良しとしないバトラーの姿勢にも頷けるものがある。
過去の因縁が今に至るまで続いているのと同時に、もし本当にそのようなことがあったのなら、それはまなつとローラにとっては自分たちの先行きを照らす一つの指針。あり得るかもしれない未来の形でもあり、これらの因縁にどのように向き合いまなつ達がどのような答えを導き出し自分たちの道を切り開いていくのかという形に収まるし、人間と人魚の出会いによって始まった本作の物語の最後を飾るに相応しい命題と向き合う舞台にもなるのかなと。
在りし日の大切な思い出や関係性。かつての姿に焦がれるという意味では魔女様もバトラーも同じ。いわば過ぎ去った過去に囚われる二人に対し、何よりも今一番大事なことをするを重視し体現してきたまなつ達が、どう立ち向かっていくことになるのか。ここからの魔女への問いかけやアプローチが、全て自分たちに跳ね返ってくるものになるあたりが見ものかなと思うところです。
最終決戦とは書きましたが何もガチゴリのバトルをやることだけが全てではなく。本作トロプリにおいてそれは副次的なものでしかなく、何よりも生き様というか日々の在り方、スタンスのぶつかり合いなところもあると思うので。前作ヒープリが互いに相容れることのない結末だっただけに、そういう意味でも本作の落とし所がどうなるのか注目していきたいですなぁ。
速攻でヤラネーダにされてしまったけど世界の崩壊も辞さないバトラーの危険思想を知り、それは承諾しかねると反旗を翻そうとしたチョンギーレさんが格好良かった。何だかんだで面倒見も良く、お人好しで仲間思いのチョンギーレさんなので、最後はヌメリーさんとエルダちゃんと一緒に幸せになってもらいたい。
年が明けると一気に次作の気配も色濃くなってくるよね～！本日の朝に公開されたプリキュアシリーズ最新作『デリシャスパーティ♡プリキュア』の主要キャラとキャスト陣、そして本編の最後に流れた番宣映像もあって早くも期待感が高まるのです。と同時にトロプリの終わりが本当に近づいていることを実感して寂しくもなったりするのだけど。まぁこれは毎年の恒例行事でもある。
ごはんや食を通じて生きる喜びや誰かとそれを共有できる幸せを描くのは、昨今の情勢が反映されたからこそのテーマでもあるのかなと思えます。キャラクターデザインもより可愛い系に振った感じですし、ビジュアル面から伝わるイメージは個人的にも好印象で始まるのが楽しみでもあります。クライマックスと始動が入り交じるこの時期は毎年落ち着かないな～。
何はともあれ残り一ヶ月を切ったトロプリをしっかり見届け次作への機運を高めていきたいものです。それにしても見た瞬間にみんな思っただろうけどジェントルーさんは絶対仲間になるやつだよな～！というファン心理を逆手に取るような展開があるのかどうかも密かに気にしておきましょう。王道を征くなら征くで私は得するからそれはそれで一向に構わん！
