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ワッチャプリマジ! 第11話 「跳べひな!孤独を超えていけ!」 感想

ワッチャプリマジ! 第11話 「跳べひな!孤独を超えていけ!」 感想

ひな先輩の不屈の闘志に魅せられる。

自分の身体を酷使する程に追い込むストイックな気質。無茶を無茶とも思わず目標に向かってどこまでも真っ直ぐ突き進めるひな先輩の性質は、ともすれば危険と隣り合わせであり、何か一つのマイナスファクターに直面した拍子に崩れるのではないかという危うさを内包していると思っていました。実際に今回ひな先輩が直面した複数の危機。何か一つでも間違えばそうなっていた可能性も十分にあっただろう。

しかし、現実はそうはならなかったわけです。最大の目標にしてひなを突き動かす原動力であったジェニファーの突然の棄権。本番直前にモチベーションを失い、怪我による負傷でパフォーマンスの低下を余儀なくされ、メタ視点で言えば先行絶対不利の法則に置かれる。これらの要素からライブが中断する展開もあるかと思ったけど、そのフラグを全て跳ね除けて飛躍したからこそ弥生ひなの強キャラ感が一層凄みを増した。

勿論応援してくれるファンの気持ちに応えたい思いもあっただろう。弥生ひなが弥生ひなである為に積み重ねてきた特訓の成果を発揮したい思いもあっただろう。今回はそこに加えて相棒チムムと共に作り上げるステージに重きが置かれていたのが印象深く、折れて倒れそうになったひなをチムムの思いが支えとなり踏みとどまらせる力になっていたのが凄く良かったなと思います。

折に触れてひゅーいが言及してましたが、何故チュッピとマナマナがコンビを組み手を取り合うのか。マナマナの為にワッチャを生み出すのがチュッピなら、チュッピの為にマナマナがしてあげられることな何だろうという彼の問いかけに対する答えの一つが、今回のステージの中に存在していたようにも思えます。副題にある孤独を超えるとは、まさにここを指してのことではないかと思えた次第です。

ひなの孤独に関してはある意味で彼女を縛り道筋でもあるジェニファーが目の前から消失し、そこからどのようにモチベを保ち立ち直るかというところにも掛かっていたと思うし、あまねが危惧するように周りに弱みを見せようとしない。どこまでも強く逞しい。弥生ひなが弥生ひなであろうとし続ける彼女の揺るがぬ孤高のスタンスを指してのものでもあると思います。

そういう意味ではこの後のまつりのステージの成否と、フレフェスの結果は本当に今後の展開を大きく左右するものになるのだろうなと。ひなにとってのジェニファーが、まつりにとってはひなになる。下から自分を追いかけてくる者が並び追い越していった時にどんな化学反応が起こるのか。それもまた気になるところですし楽しみなところでもあります。

依然としてひなには危惧すべき状況というか危うさは付いて回っていると思うが、自分の思いを乗せることを決意し、絶対に優勝するという強い意気込みで立ち向かってくるまつりのステージを目の当たりにした時に、彼女の中でどんな変化が巻き起こるのか。現状はひな優勢だと思うけど、まつりも十分可能性はあると思えてくる。フレフェスの結末がどうなるのか。本当に大きな分岐点になりそうなだけに次回要注目なのです。

あまねさんのひな先輩に対するスタンスというか彼氏面が面白い。今の所ひな先輩との出会いとかこれまでの経緯の詳細が不明なので、ひなに対してあまねがどんな感情を抱いているのか真意を図りきれないところもあるので。思わせぶりな言い回しも味わい深いのですが、フレフェスの後はあまねとひな絡みのエピソードも進行しそうでそこも楽しみにしたい。

今週も甘瓜みるきの忌憚のない素直な言動は面白かった。ひな先輩はバケモンみたいに強いから直接対決を避けるのも仕方ない。ポイントを溜めて出場権を得た後に、最後に勝てばいいんだお!