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ワッチャプリマジ! 第48話 「開幕!ユーフォリアレビュー」 感想

ワッチャプリマジ! 第48話 「開幕!ユーフォリアレビュー」 感想

培ってきた全ての力を結集し天の頂へ至る。

なかなかに衝撃的だったフェスリダとマツリダの歌唱による開幕宣言サプライズから始まったユーフォリアレビュー。歴代オープニングを要所で全て取り入れたり、各プリマジスタのデュオとソロのステージを全て網羅する勢いで繰り広げられる構成は、まさにプリマジがこの一年の間で培ってきた全ての力と紡いだ絆を結集して事に臨んでいることを感じさせてくれる。

まぁ減価償却的な側面もあったかもしれないし、制作リソースを本当に終盤に割く為に、ともすれば半総集編的な構成に映る今回の形になったかもしれないのだが、やはりユーフォリアレビューの性質を鑑みるに、ジェニファーのところに至る為には、今まで培ってきたものを全て結集しなければ届き得るものではなく、何か一つが欠けてもそこへは至れなかったことを表している。その要素の方が大きいと思う。

マナマナとチュッピ。魔法と科学。どちらが欠けてもジェニファーの元には辿り着けなかったことは、ライブが一通り終わりフロートで各プリマジスタが上がり始めた後の描写からも見て取れる。みゃむの魔法は脱落しかけたまつりを引き上げたし、ファンから集めた大量のワッチャによって、魔法が封じられたあの空間で道人が用意したドローンを送り込むことに成功している。

その上で誰か一人でも欠けていれば、ひなとあまねを更に引き上げるまでには至らなかったわけで。マナマナとチュッピが手を取り合うこと。プリマジを通して出会い高め合ってきた仲間でライバルの皆がいるから辿り着けた天の頂。今回の話そのものがプリマジが一年かけて描き、築き上げてきたものが結実した内容に映るのも、そういう個々の要素が見て取れればこそのものかなと感じます。

あまひながデュオ結成時に失敗したリフト技を最後の最後にこういう形で回収したのも良かったし、誰よりもジェニファーに憧れ、その背中に追いつこうと努力を積み重ねていた弥生ひなが、焦がれたその領域に手を掛けるというのも心憎い演出だなと思えたところです。ここで主人公まつりではなくひなというのが、積み重ねてきたものの結実という印象を、より強めるのに一役買っていたかなと。

勿論ジェニファー=アポローンも容易には崩れないだろうし、まだもう一山ありそうなだけにね。そこでまつりが主人公として。ジェニファーに憧れプリマジを始めた彼女が、ひなとはまた違った形でプリマジスタとしての本懐を遂げてくれることを期待してやまないのである。ユーフォリアレビューの果てに何が待ち受けているのか。皆の期待を一身に背負ったプリマジスタ達の躍動を目に焼き付けていきたいところです。

各プリマジスタのソロライブ前のMCを務めていたまつり&みゃむのシーンは、なんかプリチャン感があって懐かしさが込み上げてくるところでせいた。ここのみゃむちゃんがワッチャッチャしか言わなくなっていたのもシュールで面白く、個人的にやたらと印象深い一幕に仕上がっていたなぁ。一度きりなら気にならなかっただろうけど五人それぞれで律儀に繰り返していたので。それはじわじわくるのも無理からぬことよ。