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トロピカル~ジュ!プリキュア 第41話 「会議だよ!トロピカる部、集合~!」 感想

トロピカル~ジュ!プリキュア 第41話 「会議だよ!トロピカる部、集合~!」 感想

トロピカる部の皆が歩んだ私たちの物語。

卒業生を送る会であるトロピカ卒業フェスティバル。通称トロフェスで披露する演劇の演目を決めるにあたり、みのりん先輩のネタ出しの意味合いも兼ねて、自分たちの歩んできた軌跡を追体験するという実質的に半総集編の今回の内容。前回の流れを汲んでいるところもあるけれど、物語的には最後の山場を迎える前に一息つくという小休止的な意味合いもあったのかもしれませんね。

トロピカる部の面々が出会い仲良くなる過程は栄光の道のりであり、あとまわしの魔女勢にとっては失敗と苦渋に満ちた茨の道のりでもある。同じようにここ一年近くの出来事を振り返っているにも関わらず、希望や刺激に満ちた時間を振り返るプリキュア側に対し、楽しいことなど殆どなく振り返るだけで気が滅入ってうんざり気味になる幹部の皆さんとの温度差のある反応も味わい深いものがあった。

今では見ることも少なくなった初期ならではの反応。未成熟だった頃から色々な経験をして成長したり変わったりしたんだと思えるところも多く、たかが一年されど一年というか。少年少女たちの一年は大人のそれはと全く異なり、密度の濃いトロピカってる日々がどれだけ彼女たちを強く結びつけ変えたのかということを改めて実感させてくれました。一年は本当に早い。

ついこの間のようで随分前にも感じるような不思議な感覚に陥りつつ。今までを総括することでここから最終盤に向けて更に弾みとして欲しいところです。ここからはもう終わるまでノンストップで突き進む可能性もあるかもしれないが、この振り返りを糧に作中のまなつ達も制作陣も英気を蓄え、来るべき終盤戦を更に熱く激しく盛り上げて欲しいものです。今回の総集編がみのりん先輩の綴る物語にも活きてくれたら言うことはない!

そのネタ使えるBOTと化したみのりん先輩が面白い。他の皆の話を聞きながら貪欲にネタを取り込み自分の紡ぐ物語に取り入れる。みのりん先輩も逞しく頼もしくなったものですなぁ。ある意味ローラ以上に意思疎通を図れるくるるんとの出会いを唯一ネタとして使えないと断じたところも印象的でした。二人の仲だからこそ言えたことということで。