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キラッとプリ☆チャン 第118話 「キラッとあつまれ!プリティーオールフレンズだッチュ!」 感想

キラッとプリ☆チャン 第118話 「キラッとあつまれ!プリティーオールフレンズだッチュ!」 感想

おめでとうプリティーシリーズ10周年!ありがとうプリティーオールフレンズ!

キラッと輝く主人公の系譜に連なる!歴代要素凝縮のオールスター大集合!

プリティーシリーズをずっと追ってきた人にとっては本当に最高のご褒美回。同時に歴代シリーズの諸要素を凝縮しつつも、当代の主人公である桃山みらいに対する引き継ぎ、シリーズとして受け継がれていくメッセージ性の発信を伴うエピソードとしても仕上がっていて満足度が高い。

色々ありすぎたけど今回はやっぱり歴代主人公からみらいへシリーズが築き上げてきたものの継承が一つ話の軸としてあったと思う。あいらとみらいが出会った場所はオーロラドリーム視聴者にとってはお馴染みのあの場所でしたが、あの場所は初代主人公の春音あいらにとっての始まりの場所でもあるし、プリティーシリーズにとっても全てが始まった場所でもある。原点にして始点なのだ。

そこから隠れプリティー要素を交えて各地を巡っていたわけだが、みらいにとってあいらと共に歩むその過程は、即ちプリティーシリーズの軌跡を辿り追体験する道のりに他ならないわけだ。全ての始まりである滝川純の教えは今もあいらの中で息づき、「プリズムジャンプは心の飛躍」という根幹にあるテーマを、あの場において言葉と身体でみらいに伝えるというのはそういうことなのだ。

在りし日のあいらも今回のみらいと同様に戸惑い転倒したりしていたけど、それだけにみらいの手を取り導いてくれるあいらの姿は感慨深いものがある。彩瀬なるとの出会いも含めキラッとした先輩たちとの邂逅も、道中の狂気に満ちた要素の数々も、その全てがプリティーシリーズの長い歴史の中で育まれ、積み上げてきたコンテンツの魅力を形作る礎となるもの。

その一つ一つが積み重なった先に今のプリチャンがあるのです。それらを自分の目と耳で見聞きし肌で触れて蓄積しながら、夢のステージ共演でこの先の歴史を紡いでいく主人公としてのバトンを託される。オールスター大集合のファンサービス満載の回でありながらも、歴代主人公とシリーズが築き上げてきたものを、みらいが受け止め次へ繋いでいく。

そんなシリーズとしての継承と未来へ向けたメッセージ性が内包された回になっていて、ネタ的な意味でも真面目な意味でも万感の思いが込められた集大成的な回だったのではないかと思います。一回限りの奇跡の回だったので全てのキャラに台詞や出番を与えるのも難しかったと思うけど、それを逆手に取ってりんねちゃんやジュリィのあのシーンに繋げていたのだから本当見事という他ないし制作陣の本シリーズに対する愛の深さを感じずにはいられないよ。

こんな場末のブログで私程度がいくら語ったところで伝わりきらない魅力。そしてネタの数々に溢れるお祭り回!それだけに是非ともご自分の目でこの回を見て欲しい。そしてプリティーシリーズがもっともっと長い間続いて、更に多くの人に愛されるシリーズとなっていって欲しい。この集大成の回は一つの節目にして更に先へと向かう為の新たな始点。願わくばその第一歩とならんことを。

何はともあれプリティーシリーズ10周年、本当におめでとうございます!本シリーズに出会えた奇跡に改めて感謝を。

歴代の主要キャラが揃い踏み!プリマ☆ドンナ?メモリアル!が凄い!

本当に圧巻の一言に尽きる。プリティーオールフレンズ用に新たに用意されたCGモデルも凄いし、歴代シリーズの作品タイトルとそれを象徴するフレーズが散りばめられた「プリマ☆ドンナ?メモリアル!」の歌詞も染み渡る。プリリズからプリパラまでを担った歴代の主人公五人が最初のステージを彩り、途中から加わりセンターで輝きを放つみらいというステージ構成も、上述したように積み重ねてきたものを描いてからの継承、バトンタッチという印象が強まりエモエモのエモなのです。

個人的に最も感極まってしまったのが、みらいのキラッとスタートから始まる一連の流れ。らぁらとゆいのメイキングドラマに遡り、プリリズシリーズ三人のプリズムジャンプとシリーズを遡り、あいらのオーロラライジングドリーム発動と共に、りんねちゃんとジュリィが舞台に降臨して歴代シリーズの主要キャラが総出演するシーンは感情の昂ぶりを抑えることが出来なかった。いや、本当アレは反則すぎる。

特にりんねちゃんとジュリィのくだりはね。あそこは劇場版の『プリパラ&キラッとプリ☆チャンきらきらメモリアルライブ』において、なるとらぁらが独白していた彼女らの切なる願いが回収された形になるので感慨深すぎる。厳密な意味での直接対面ではないかもだけど、同じステージ同じ空間に存在しているというだけでも奇跡なので。私にとってはこれだけでもオールフレンズをやった甲斐があると言っても過言ではない。

シリーズの中でも初期組のADとDMF勢。りずむちゃん、みおん様、せれのんwithかなめ、Prizmmy☆、PURETTYあたりのCGモデルは全部新規で作られたものっぽいし、プリパラで言えばなおちゃん、栄子ちゃん、安藤、地獄ミミ子のモデルが目を引く。この辺りの面々がC動く新規ライブなんてのもいつか見てみたいな~。本当に豪華で贅沢すぎる至福のライブでした。近年でも一二を争うライブであったことは疑いようもない。

往年の名物キャラ再び!プリティーシリーズを彩るのはアイドルのみに非ず!

場合によっては華やかなアイドルキャラよりも濃く記憶に残る名物キャラたちは存在感抜群で流石である。ベアチを皮切りにリナちゃんからのペンギン先生に山田さん、安藤とヤギさんにハシビロコウ先輩、マスコット勢にタッキー。めが兄ぃも含め総じてプリパラからのキャラが多かった印象だけど、めが姉ぇさんに関してはシリーズ毎に微妙に異なる顔の差異を、作画描写で見事に描き分けていて凄いなと感心させられました。めが姉ぇさんって同じようでいて全部違うんすよ。これ大事。

あいらとみらいが出会った場所もそうだったけど、各キャラが出てくるロケーションもかなり厳選されていて、各シリーズの本編を見たことがある人なら懐かしさと共にニヤニヤ出来る要素に満ち溢れていたと思います。特にオバレというか主にヒロ様が面白すぎた伝説の温泉はね。場所だけでもう笑えてしまうもんな。

極めつけがコーリングス、ラブミ、オバレ、WITHといった名だたる男性アイドル組を差し置いて、本編内に姿ありで登場した雨宮くんのインパクト。マジ最高に雨宮くんって感じがします。みらいの手に渡ったプリズムストーンだけでなく、彼の存在が今回の一件が夢ではないことを証明する要素になるとは…。それを知るのは恐らくプリズムの使者と女神とめが姉ぇめが兄ぃと視聴者のみ。

しかし改めて見てもみんな濃いわ、濃すぎるわ。プリパラポリスとあじみ先生が不在だったのは不幸中の幸いか…。ともあれそんな彼らに負けないようにというか呑まれないように存在感を発揮していくからこそ、プリティーシリーズのアイドルは力強くキラッと輝くことを求められている…のかもしれないなんてことを思わされる懐かしの名物キャラ登場パートなのでした。思い出が蘇る!