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ヒーリングっど♥プリキュア 第25話 「勇気を出して!とらわれのペギタン」 感想

ヒーリングっど♥プリキュア 第25話 「勇気を出して!とらわれのペギタン」 感想

ほんの少しの勇気が自分も世界も変えてくれる。

ペギタンが紡ぐ勇気の連鎖!その小さな一押しが大きな力になる!

ここぞの場面で一歩踏み出せない臆病コンビなペギタンと少女りりちゃんの出会いが、二人の生き方を大きく変えましたなぁ。お互いに手を携えて背中を押されることで変わるキッカケを得るというプロセスは、ちゆとペギタンが初めて出会った時とも重なる情景で、それだけにあれからペギタンがどのように変化し成長したのかが見えやすい構図にもなっていた。

ジョセフィーヌ改めてペギタンが拉致られたことで、普段は芯が強いちゆの弱さが露呈したのも印象的で、しっかり者であっても寂しさや孤独は感じるし、勇気の拠り所となる信頼の置ける相手の存在の有り難みも改めて感じる事ができました。りりも母親不在の時はしっかり者のようで、それでも胸の内に抱える寂しさを払拭出来ておらず、その意味でちゆとの共通性があるから最後により通じ合えたんじゃないかな。

怖いものは怖いし寂しいものは寂しい。それを払い除け前に進む為にはとてつもないエネルギーが必要だ。でもだからこそ互いの拠り所となる存在。大切な人を守る為なら勇気を振り絞れるし、足りない勇気を分かち合える相手がいるから気持ちを奮い立たせられる。お疲れ気味のりりちゃんママが頑張れているのも、愛しの娘がいればこそだし、ちゆとペギタンコンビにしてもそれは同じ。だからりりちゃんにとって今回の一件を気に仲良くなった友達や、最後に縁を紡いだちゆ達ととそうなれたら良いよね。

足りない部分を相互に補い合う、というのはヒープリのテーマだと思っているけど人間社会で生きていく上で不可欠なものでもあるよね。一人では弱くて生きられないのが人の性。でも、弱いからこそ自分の弱さを自覚しながらも勇気を出して一歩踏み出すことに価値があり尊ばれるべきものにもなる。勇気を出して踏み出した先に見える新たな世界や人間関係。自分が変われば世界も変わる。一人の幼女りりちゃんの為にペギタンが紡いだ勇気。初期は自分に自信が持てず勇気を出せなかったペギタンの確かな成長を見届けたよ。

健気でしっかり者なりりちゃんの未来に幸あれ

今回要所要所で垣間見えたりりちゃんの家庭環境が若干の重たさを伴っていたので印象に残る。引っ越してきた理由が両親の離婚なのか死別なのか…というのも含めて妄想が広がる余地がね。それでも寂しさを堪え日々を逞しく生きているりりちゃんなので、新しく出来た友達と仲良くしながら幸せになってもらいたい。自分のことは自分で出来るしお弁当だって作ってくれる。りりちゃんに養ってもらい隊。何なら五人目のプリキュアになってくれてもいいんだよ?