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ミュークルドリーミー 第21話 「寛太と健太のユメシンクロ」 感想

ミュークルドリーミー 第21話 「寛太と健太のユメシンクロ」 感想

親しさから生じる特別なシンパシーがもたらすユメシンクロ。

ずっと一緒だから生まれる特別なシンパシー!唯一無二な関係性の重なり!

生まれたときからずっと一緒にいて、何をするのも同じだったときわの双子の弟・寛太と健太の境遇と、二人の間に初めて生まれた差異がもたらす変化が興味深い。双子とか兄弟という間柄でこそないが、本当に小さいときからずっと一緒にいて、幼い頃は何をするにも一緒にいたことを伺わせたゆめの台詞にもあったように、今回の双子の関係性は、どこかゆめと朝陽の幼馴染関係と重なるところがあるように感じる。

いつまでも同じでずっと一緒だと思っていたけど、成長して時が経つに連れて少しずつ興味のあることや得手不得手も異なってきて、少しずつ重なっていたはずのところに隔たりのようなものが生まれていく現実。それでも寛太と健太の間には切っても切れない双子の兄弟としての縁があり、家族としての絆が不変なものも生み出してくれる。互いを大切に想い守り守られる双子の関係性は決して揺らぎはしないのだ。

しかし、異性で幼馴染なゆめと朝陽の関係は、どうしたって双子のそれとは事情も変わってくる。お互いのことは良くわかっている。互いのことを友人として大切に思っているのも事実だろう。でも、そこから双子のような唯一無二の特別になる為には、更に二人を結びつける新しい何かがもう一つ必要なのかなと。その何かがドリーミーメイトに纏わるあれこれであり、特別なパートナー同士という特性なのかもしれない。

今回もれいのパートナーとして直接何かをするまでには至らなかったが、朝陽がゆめ達に同行して問題解決の為のサポート要員としての立ち位置に収まっていのは、これまでになかった新しい変化の兆しでもある。パートナーとしての自分に与えられた役割を知り、ゆめ達が抱えている背景事情を知り、そこに新たなシンパシーが発生した時に、幼馴染な二人の関係にどのような変化が生じるか。

唯一無二とも言える秘密や立ち位置を共有することで、より強い絆で結ばれることはあるのか。そんな双子という特別な関係性から、幼馴染の関係性を彷彿とさせられる回でした。親しいからこそ繋がるユメシンクロ。いつか唯一の特別になれたらいいよね。

 パートナーから離れて単独行動するドリーミーメイトの面々!

基本的には人間のパートナーといつも行動を共にしているドリーミーメイト達が、パートナーと離れて単独でパジャマパーティーをやっていたり学校の潜入調査をやっていたりして、その道中でもツッコミどころ満載なボケや狂気めいた描写を当たり前のようにやってくるのが面白い。ことこ先輩の鋭すぎる洞察力のおかげで、マスコットの墓場…じゃなくてロッカーの中で永遠に過ごさずに済んで何よりでした。どこかで一回くらいドリーミーメイトとゆに様陣営のヌイグルミ勢オンリーな回とかあってもいいのかも。