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キラッとプリ☆チャン 第145話 「かしくま!ライスエリアが大ピンチ!?」 感想

キラッとプリ☆チャン 第145話 「かしくま!ライスエリアが大ピンチ!?」 感想

新年度一発目のエピソードからこれとか反則すぎるわ!

電気代も払えていなかった激川ゆいのライスエリアからの強制退去騒動だったり、見た目も言動も過激で強烈なコンクリ糸満だったりね。色々と濃い要素で満ち溢れていた回だったけど、それら全てを一瞬で吹き飛ばすが如く突如として放り込まれたマスコットらぁらという爆弾が強烈すぎました。まさにインパクト抜群。いや、こんな不意打ちで来るとは夢にも思わなくて嬉しい誤算というやつです。

ゆいにしてもらぁらにしても厳密に言えばプリティーシリーズ恒例のスターシステム的な別キャラであり、プリパラにおける二人と完全に同一人物というわけではない。でもプリパラで培ってきた関係性やテーマをプリチャンの中に落とし込み、更に昇華させていくような話運びは健在で、プリティーオールフレンズ回とは別にこの世界に生きるキャラとして、シリーズの先達として自らの姿勢で以て後輩たちに大切なことを教え示していたかなと感じます。

本作ではマスコットになったらぁらでしたが、マスコットの在るべき姿をプリパラのテイストで仕上げていたのも良かった。仕えるプリチャンアイドルを応援することはマスコットの使命。でも、本人が望むことをただ応援するだけでなく、本当に大切に思っているからこそ当人の為に、時に厳しいことを言ったり間違っていることは違うと言ってあげることも大事なことだよね。

プリチャンアイドルの役に立ち支え導くことこそマスコットの本懐。そこから更に一歩踏み込んで互いに本音をぶつけ合うことで開ける可能性を、プリパラのテーマと友達関係に絡めて巧みに描き出していたと思います。かつて自分の本当にやりたいことや言いたいことを主張出来ずにいた虹ノ咲さんとだいあちゃんの立ち位置も上手く生かしていたよね。

そこから本音をぶつけ本心をさらけ出し可能性の扉を開いて変わったのが今の二人なので。馴れ合うことが仲良しではなく、互いの為に時に反感を買ったり喧嘩したりしてでも言うべきことをいう。本作におけるマスコットの使命と理想的な友達の在り方とはどういうものかを見せてくれていたと思います。おしゃまとひかり、アリイブも似通っているしプリチャン全体でもそういう方向性はある気がします。

しかし、それにしても新年度一発目のエピソードから全開でしたなぁ。らぁらをマスコットとして登場させるってそうきたか!と思わず唸ってしまったもの。これからもみ~んな友達!み~んなアイドル!の精神を胸に、らぁゆいの二人で二人三脚しながら物語を盛り上げていって欲しい。立場は変わってもゆいの手を引っ張り道を示して支えてくれることは変わらない。世界や立場は違っても神アイドルらぁらは伊達じゃないぜ!

ゆいのチクタクだけじゃなく、らぁら&ゆいのブランニュー・ハピネス!までプリチャンで見られるとは思わなかった。らぁらのプリたまキャッチのところなどを筆頭に、CGもアイドルタイム当時のものから変わってるところもあって良かった。前回のWだいあのライブもそうでしたが、プリチャンアイドルとマスコットの同時ライブってイルミナージュライブの演出を除くとまだこの二組だけなんだよね。

キラッツやメルティックやリングマリィ、彼女らのマスコットであるマスコッツの三人ですらまだなところからしても、Wだいあやらぁら&ゆいが特別な立ち位置にいることを感じさせてくれる気がする。アライブも含めてなんだけど主要キャラの面々と彼女らを支えるマスコットの同時ライブもこの先あるといいな~。

劇場版やプリティーオールフレンズ回での出来事が、みらいの中にちゃんと残っていることが分かって嬉しい。夢のようだったけど夢ではない。桃山みらいの既視感を通して感じられる各キャラの出会いやシリーズ間の確かな繋がり。プリティーシリーズの一ファンとして喜ばしい。