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ミュークルドリーミー 第5話 「ことことコトコト」 感想

ミュークルドリーミー 第5話 「ことことコトコト」 感想

ことこ先輩はミュークルの良心的存在になってくれるだろうか。

人間とロボットが共存する未来!ことこ先輩が思い描く素敵な夢!

理知的で大人びた雰囲気を持つことこ先輩の本格参戦回。まいらが突っ込み役を兼ねることもあるが、基本的にゆめとまいらが二人の時は二人共にボケ倒す傾向が見受けられたので、その空間に今井ことこが加わるにあたって、彼女が作中においてどんな立ち位置を確立するのかは凄く気になっていたのです。二人の歯止め役になることもあれば逆に二人に同調する可能性もあると思ってたので。

そこへいくと今回はまだ出会ったばかりなのもあって見た目通りの落ち着いた物腰に温和な性格で、年上らしくしっかりとした夢や目標を持ち、後輩であるゆめに対して良い意味で刺激を与える先輩キャラの位置付けで、出来すぎなくらいの良心的な存在になってくれることへの期待も高まる。話の内容もことこのそういう一面に引っ張られて真面目な内容も内包していましたし。

近い将来における人間とロボットの共存共栄。思い描く理想を実現すべく明確なビジョンを持って邁進する真っ直ぐな姿勢は、未だ明確な夢や目標を持たずフワフワしているゆめにとっていい刺激になっている。自分と違うからこそより突き刺さるということは往々にしてあるもので、タイプの異なる年上の先輩ことことの接点は、ゆめにとっても一つの転機となるのだろうと。

そして、ゆめと同じように自分と違うタイプの人間と交流することで刺激を受けるのはことこの側にしても同じこと。彼女が作ったロボット・コトコトとことこの関係は、形は違えどもドリームマスコットとドリームパートナーの関係性に通じるものもあり、ことこが新たなパートナーと出会ったときに、人間とロボットに加えてマスコットも交えた新たな夢という変化が生じるのかも気になるのです。

夢や目標を持つことは大切で尊いものだけど、それは必ずしも画一的なものではなく絶対にこれといった形があるものでもない。多感な年頃の彼女たちだからこそ新たな出会いや価値観に触れることで、その時々に柔軟に変化していくものでもある。だからこそ今回見せてくれたことこの一面も全てではなく、彼女の姿や目指す方向性だって今後如何ようにも変化していくものなのだ。

朱に交われば赤くなる。ゆめとまいらと交流を深めていくことで、今はまともに見えることこも下手したらゆめやまいらよりぶっ飛んだ感じの人になっていくかもしれないし、良くも悪くも更にボケ倒しが加速することもあるかもしれないが、それら諸々の変化も込みで今後の推移がとても楽しみ。

ロボットと人間が仲良く過ごせる世界を夢見ることこ、お笑いを追求するまいらと異なり、二人との出会いは今はまだハッキリとした夢を持たないゆめにも一石を投じる形になっている。そんな二人と接点を持ったゆめが、ドリームパートナーとして過ごしていく過程で、どのような夢を見出していくのか。ここに来て物語の本筋も見え始めてきましたし更に楽しくなってきた!

ユメシンクロを使って夢の中に入れる存在は限られているのだ

ゆめ以外のパートナーとなる人間キャラも変身してユメシンクロ出来るのかなと思っていたのだけど、それはみゅーちゃんのパートナーであるゆめに与えらた特権だったんですなぁ。まいらとことこのユメシンクロも見てみたいんだけど、そのうちどこかでユメシンクロする機会があるんじゃないかと思えるので夢は捨てずに見守っていくことにしよう。

これまでは初回を除き私欲や独自解釈で乱暴にユメシンクロしていた印象もあったけど、今回は悪夢にうなされていることこ先輩を救うという真っ当な理由で力を行使していたので、まいらが夢の中に付いていけなかったこと以外は何も問題などなかったのだ。まいらちゃんの切り替えの早さはお笑いで鍛え上げられたメンタリティーの賜物なのかもしれない。