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ひろがるスカイ!プリキュア 第27話 「ミラーパッドでワクワクレッスン!?」 感想

ひろがるスカイ!プリキュア 第27話 「ミラーパッドでワクワクレッスン!?」 感想

プリキュア式○○しないと出られないミラーパッド。

ミラーパッドの隠し機能トレーニングモードと、ピンクットンのうっかりによって思いもよらない挑戦を強いられることになったひろプリチームの面々。苦手意識のあることや普段あまり興味のないことに取り組むことで、自分の中にある可能性が広がる感覚を掴んだり、それに熱心に取り組む人の気持ちに改めて触れる機会にもなっていて、チーム内でのパートナーに対する理解が更に深まる等々。

基本はギャグ描写多めで本筋に直接関わらない小休止的な内容だったかもだけど、描かれていた内容は非常に意義深く本作のテーマにも絡んでいるものだったと思います。人間ってどうしても苦手なことや興味のないことは回避しがち。やはり自分の好きなことや興味あることに注力してしまう傾向にあるのは致し方ないし、それが強い原動力を生む側面もあるので、それが一概に悪いこととは言えない。

しかし、ともすればそれは自分の殻に閉じこもることにもなりかねず、自分の視野や可能性、ひいては見える世界を狭めてしまう危険性を内包している。それは更に自分以外の人に対する興味や理解の欠落にも繋がりかねず、だからこそ自分の得意なことや好きなことに注力して伸ばすことと同じくらい、苦手なことや日頃あまり見ない分野に意識を向け挑戦してみることも大切なことなのだ。

なんとなく苦手意識のあったことでも実際にやってみると思いのほか楽しかったり意外な発見があったりするかもしれない。自分が興味のなかったことでも、それに触れてみることで、それを好きな人や生きがいにしている人の考えていること目線に思いを馳せる一助となることもあるだろう。

それぞれの得意分野や興味のあることに挑戦しようとしていたソラたちが一転、逆のことを強制されたことで仲間や相方の見ている世界や気持ちに触れ、より相互理解が深まり互いの存在の大切さを噛み締めたことでチームとしての結束力も高まった。怪我の功名ではないけど実際にやってみることで広がる世界というのは確かにあるのだ。

世の子どもたちは夏休み期間真っ最中ということもあり、普段あまり出来ないことに思い切って挑戦できる時期でもある。そういう意味でも色々なことに興味を持ち、やってみることの大切さを発信していた回でもあったのかなと感じました。成長期にして多感な時期だからこそ、可能性を狭めることなく自らを大きく実りあるものへ育んでいきたいものです。私自身は過ぎ去ってしまったものだが、それでもこの精神は何歳になっても持っていたいものだ。

赤ちゃんの成長が早く飲み込みが早いのも若さゆえの柔軟性もさることながら、大人と違って一切の躊躇をしないというのが大きいのかなと個人的には思っています。選り好みしないというか興味のあることには全力で。それまで興味なかったとしても気になったら迷わずやってみたり触れたりする。その一歩目に至るまでの早さ、即決する心持ちがそうさせるのかなと。

今回のエルちゃんもミラーパッドを弄ってたと思えば、近くにいた蝉に全力で駆け寄り、皆がいなくなった後は皆の為にフルーツポンチ作りのお手伝いまでこなしていてね。本当に色々なことをやっていて、その全てがエルちゃんを形作る経験の一つ一つとなっている。本編が開始してそこまで時間が経ってないにも関わらず、エルちゃんが成長著しいのもこういう積み重ねあってのことなのだろうなぁ。