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ひろがるスカイ!プリキュア 第8話 「飛べない鳥と、ふしぎな少年」 感想

ひろがるスカイ!プリキュア 第8話 「飛べない鳥と、ふしぎな少年」 感想

飛べないツバサの胸の内に宿る熱く強き志!

人間に変身する力を得た変わりに飛ぶ力を失ってしまったプニバード族のツバサ登場回。ソラと同じくスカイランド側の出身者にして一年も前にソラシド市に来ていた先達として、また年下の男の子という唯一無二のキャラクター性が、ソラの新たな一面を引き出すのにも一役買ってくれていて登場早々にオンリーワンな立ち位置を確立しているのが印象的でした。

鳥なのに飛ぶことが出来ない。プニバードがそういう種族であり周囲の認識もそれが当たり前という環境にあって、たとえ奇異の目で見られようと笑いものにされようとも自分の夢を諦めない芯の強さを持っていて。たとえ周りの理解を得られなくても自分の理想を叶えるべく道を邁進する姿勢。志を貫こうと航空力学を学び努力するひたむきさはヒーロー道を極めようとするソラに通じるものがある。

その志の強さ。周りの共感を得られなくとも自分の決めたことや叶えたい目標に向かって日々頑張る。孤独であろうと揺らぐことのない精神的な強さ。違う世界に来て種族すら違っても貫ける芯の部分。そういう境遇の重なり以上に、ツバサの志や生き様の部分がソラのヒーロー像に通じ、それを知ることでソラが共感と理解を示すというのは、非常に説得力のあるものでした。

同い年で同棲、もとい同性のましろ。年上で憧れのお姉さん的な存在のあげは。そこへ来ての同郷の年下の男の子であるツバサの存在は、やはり本作においてもソラにとっても唯一無二な存在であることを改めて感じた次第です。史上初の正規の男の子プリキュア。レギュラーキャラとして本筋に関わる存在ということで、色々な意味で事前の期待値は非常に高いものになっている。

現時点においては弱気な面もあって控えめなところもあるツバサ。そんな彼が伝説の戦士プリキュアとして覚醒したときにどんな姿を見せてくれるのか。ソラだけでなくましろやあげはとの交流を深めていくにあたって、どんな役割を果たしてくれるのか。可能性は本当に無限大でシリーズとしてもここから先は未知の道のり。さしあたっては次回のキュアウィングのお披露目。それがどのようなものになるのか本当に楽しみ!

回を追うごとに多彩になっていくソラの表情や仕草に魅せられる。不審者を見る際の鋭い目つきに怒りを爆発させたときのジタバタ具合。エルちゃんに対する慈愛の心に不器用さを感じさせる照れ混じりの仕草。うむ、今週もとても可愛らしく堪りませんな。ソラに褒められたい人生でありました。

今週のエンディング前挨拶はキュアグレース!事前のキャスト発表の段階でも散々言われてましたが、やはり中の人繋がり的にも本作との結びつきは深い方と言えるかもしれない。ましろんとの共演もさることながら、この場にラビリンを連れてきてほしいものです。エンディングのカットでグレースと一緒にラビリンも映ったので実質的に共演が叶ったと言ってもいいだろうか。いつか映画でヒープリとひろプリの共闘する姿が見られる日が来るといいですなぁ。