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ひろがるスカイ!プリキュア 第4話 「わたしもヒーローガール!キュアプリズム登場!!」 感想

ひろがるスカイ!プリキュア 第4話 「わたしもヒーローガール!キュアプリズム登場!!」 感想

他人を思いやる心の強さ!キュアプリズム誕生!

大切な人に寄り添い。その人の身になって他人を思いやれる。そんなましろの心優しさや誰かの為に行動出来る一面は、まさにヒーローの資質であると思えるところですし、ソラだけでなく成人した年上お姉さんにして幼馴染でもある聖あげはとの関係性を描く過程で、ふわふわで大人しめな第一印象のましろの中に、年上の彼女に対してもなお際立つ芯の強さを感じられるのが素晴らしい。

それぞれに長所や強さ。互いの中にヒーローというか理想の在るべき姿を見出しているところは、これまでのソラとましろの関係性の中でも垣間見えていたところですが、自分のやるべきことを見出し保育士という夢に向かって頑張るあげはの姿に、ましろは自分にはない憧れを抱いているし、一方であげはは幼少期の経験から自分の中にないましろの優しさがもたらす救いを。彼女の中にある強さを見出している。

この互いが互いの中に自分にはない強さや理想の姿を見ているのが、ひろプリチームの特徴の一つでもあるのかなと感じられるところで。

如何にもヒーロー然とした佇まいで皆を引っ張るソラや、年上お姉さんとして皆を見守るあげはという立ち位置が出来上がりそうなところで、それぞれの弱さや脆さを窺わせる描写を挟んでいるのも相まって、ぱっと見で控えめ且つ大人しそうなましろが、実はひろプリチームの精神的な軸や支えになっていくのではないかと思えた回でもありました。

自分の弱さや脆さから目を背けるのではなく、それらと向き合いながら仲間や友達に支えられ奮い立つ。その姿勢や気高き心にこそ周りで見ている者は勇気を貰い力を受け取ることが出来るのだと。決して自分を卑下することなく、大切な人が気づかせてくれた自分の強さを信じて前へと進んでいく。それこそが今作ひろプリで掲げるヒーロー像なのかもしれないと思えた次第です。

ソラとましろの関係性もさることながら、おねロリじゃないけどましろとあげはの幼馴染関係も素敵なもので見ていて和むし癒される。ましろがどちらにとっても支えとなれる存在であることが分かったのも大きいし、主人公ではないけど桃キュアである虹ヶ丘ましろ/キュアプリズムの立ち位置が、どのように定まっていくのかも楽しみです。ツッコミ役としても光を放っていますし。勇気を出して一歩進んだましろの秘めた可能性はまさに無限大。これからの活躍に期待!

ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!ということでキュアプリズムの変身バンク解禁!桃キュアの系譜のイメージや、ましろのふんわりしたイメージを内用しつつ、要所で妖艶さが入り混じった変身シーンに仕上がっていて、外面から受けるましろのふんわりした印象と内面から滲み出る彼女の力強さや芯の強さを感じられる変身シーンになっていて見応えもあるし素晴らしい。

また、所々であざとみを感じさせる仕草を入れ込んでるあたりがもうね。ましろさんの秘めたポテンシャルの高さを雄弁に物語っているような気がしないでもない。その一方で戦闘スタイルはガチガチの物理肉弾戦スタイルでドラゴンボール感が出てて力強い。色々なところから虹ヶ丘ましろ/キュアプリズムの見た目とのギャップが感じられたのも今回の肝だったと言えるだろう。

大切な人の心に寄り添うましろんの優しさが身に沁みますよ~。年上だけど別れを惜しんで泣いてしまったあげはが、これ以上泣かないように自分の悲しみや寂しさを押し殺してでも支えになろうとする心の強さ。そのあげはに教えられた自分の優しさの強さで以て、自分を卑下することなく大切にしてほしいとソラを優しく包み込む慈愛の心。

友達や仲間。大切な人の弱さや脆さに寄り添い、当人以上に自分のこととして向き合い支えとなってくれる様に魅せられるのである。戦うための肉体的な強さだけではなく優しさという心の強さも伴ってこそのヒーロー。ソラとましろの中にある強みや軸となる精神性が垣間見えるという意味でも感慨深い一幕でした。ソラとましろ、あげはとましろ。うむ、どちらの関係性も尊み溢れていてお腹いっぱい幸せいっぱいです。