密やかに伸びやかに

アニメ、PCゲーム、PC関連のニッチな備忘録

ヒーリングっど♥プリキュア 第29話 「のどかのストレス?気分転換をさがせ♪」 感想

ヒーリングっど♥プリキュア 第29話 「のどかのストレス?気分転換をさがせ♪」 感想

一人で全てを抱え込まず仲間を頼ることの大切さ。

のどかのことを大切に想う両親や仲間の温かな気持ちに癒やされる

のどかの意思ではなくやむを得ないことではあったけど、それでもダルイゼンの宿主となったことに負い目を感じ、自らが生み出してしまったことに対する責任を取ろうと焦ってしまうのどかの気持ちも分かるんですよね。まして闘病経験から自分のせいで周りに迷惑をかけることに対する引け目、それ故に必要以上に周りに頼ることを迷惑と捉えかねないのどかの生い立ちや境遇を思えばなおのこと。

今回は自らの病の原因を知り、それと向き合ったのどかが、そういう自らの過去や性格面に起因した弱点を払拭するキッカケを得る回でもあったと思います。責任感が強いのは立派なことだけど、それも行き過ぎれば本人を蝕む毒となる。全てを丸投げしたり最初から誰かに頼りきりなのではなく、事態に対処すべく自らを高め出来ることをやった上で、仲間のことを頼るのは恥でもなんでもないのです。

そこで補い合い支え合えるのが真のチームであり、全てを一人で抱え込む必要などないのである。どれだけ才能があって優れた者でも人間一人に出来ることなんて程度の差はあれたかが知れている。のどかと似た境遇の吹奏楽部の金森ことえもそうだったが、一人ひとりの音が合わさり重なり合うことで、初めて大きな事を成し遂げるための力になるのだ。

強大な病に立ち向かう時だってそれは同じだもんね。どれだけ優れた医師でも一人で立ち向かうことなんて出来っこない。人間が積み重ねてきた叡智を結集し、チームを組んで患者の命を救うべく対処に当たる。それはのどか達にしても同じことで、だからこそここでのどかの負の意識を断ち切り、仲間の頼もしさと彼女らに頼る術を得る、頼ってもいいんだと思えることは大事なことなんだと。

一人で全てを抱え込む必要なんてない。困った時は頼ってもいいし仲間が困っていた時は支えとなり助けてあげられればそれでいい。自分が頼ることは迷惑でなく、また無理をしすぎればそれで周りを心配させてしまうこともある。のどかっちを愛する皆の優しい気持ちが、長年に渡って根付いたのどかの負の意識を浄化してくれる温かみのあるエピソードだったと思います。

最初はラテ様至上主義でそれ以外は興味の範疇になかったアスミが、心身ともに急速に成長してのどかに対する気遣いの姿勢を見せてくれたことも印象深かったです。一つ一つ失敗しながら学び成長していく。たとえ強制的なメガパーツの過剰投与なんかなくっても、子供の進化は目覚ましく早い。

ヒープリチームの中で静かに蔓延するラップ病

冗談めかしては言っていたけどストレス発散の一環としてペギタンのラップが見たいと叫ぶちゆちーや、ラップ違いからの本物ラップを突如として披露するアスミ等々。ヒープリチームの中で謎のラップ衝動が蔓延し妙にツボに入ってしまった一幕でした。お馴染みのフレーズではあるけどチェケラ!なんて言い回しをアスミちゃんはどこから学んできたんだw