新たなドリームパートナー改めプリンスパートナーの誕生だ!
年頃の男女の悩みは尽きない!朝陽とゆめの関係に変化は生じるか?
朝陽と森村さんの関係は思っていたよりもアッサリ風味で片付き、ドロドロの泥沼な三角関係にはならなかったけど、興味のあることや人が次々に移ろうのも年頃の中学生には良くあること。良くも悪くも引きずらない切り替えの早さを美徳と取るか短所と取るかも状況によりけりだが、ゆめと朝陽の関係に一石を投じたのは事実であり、作品上の役目は全うしたと言えるだろうか。森村さんはミカちゃんと末永く仲良しでいて欲しい。
ただ、森村さんの切り替えの早さや引きずらないところを求められる状況ってのもあるもの。朝陽に関しては用意したプレゼントを渡せず踏ん切りがつかなかったり、謎のヌイグルミを訝しみつつ思い切って踏み込めず懊悩して袋小路に入りかけたりね。ゆめはゆめで間接的に伝え聞いた告白の顛末と、朝陽の素っ気ない反応からどう相対していいかわからなくなり、朝陽と同様に思考のループに陥って進めなくなってしまっていた。
親しき仲にも礼儀あり。何でもかんでも無遠慮に踏み込んで地雷を踏むこともあるかもしれないが、さりとて慎重すぎたりもっと言えば臆病なままでは何も変わらず進まない。どこかで思い切りというのはやはり必要で、そういう意味で森村さんとミカちゃんコンビのような切り替えの早さや、時にグイグイいく行動力が求められることもあるんじゃないかと思わされるわけです。
それだけに停滞しかけた二人の関係を動かす新たな第三者の登場は、状況を動かすのに打って付けの存在である。表の事情も裏の事情も共有できる愛のプリンスパートナーれいくんの存在は、今までにない状況を作り出し、主に朝陽の背中を押す役回りとしての期待が高まる。何故なら今までの「ただの幼馴染」という関係性に、選ばれたドリームパートナーという秘密の共有、共通の新たな関係性が加わるからだ。
森村さんの告白がもたらした一騒動。その森村さん自身の顛末はあっけない幕引きであったかもしれないが、彼女が一石を投じて朝陽とゆめの間に広がった波紋と、れいくんの登場により朝陽がゆめ達のヌイグルミを訝しんだことによって生じたギクシャクした空気が、二人の関係性をいい感じに引っ掻き回しつつ新たな関係性を構築する取っ掛かりになっていたように思います。やっぱり主軸は朝ゆめのあれこれなのよ。
双方ともに心に抱えたモヤモヤした感情。慣れ親しんだはずの間柄なのにどこかズレた気まずい空気。それらを味わいながらも、れいくんの後押しによって例年通りに手渡されたゆめへの誕生日プレゼントにより、元に戻ったようで以前のままではない新たに始まる二人の関係性。朝陽の立ち位置を上手く変遷させながら、幼馴染の関係性を進展させていた回でした。森村さんのような恋もあれば一途に想い続ける恋もある。無事にゆめちゃんに誕生日プレゼント渡せて良かったね!頑張れ朝陽!
朝陽もユメシンクロを使える特別なドリームパートナーになり得るだろうか
無事にれいくんと邂逅し晴れてドリームパートナーとして歩み始めた我らが南川朝陽。ただ、ゆめと同様にパートナーとなる経緯は特殊なもので、ドリームパートナーの中でも特別な存在なのかなと思わされる。まいら、ことこ、ときわの三人はパートナーではあるものの女王様と夢の中で対面したことはなかったし、彼が夢の中で女王様と直に接触したことにはやはり何らかの意味があるのだろう。
初めての男性パートナー朝陽がゆめ達の仲間に加わりどんな立ち回りを見せてくれるのか。その中でゆめとの関係性がどのように進展し変化していくのか。今までとはまた違うテイストの話が展開されそうだし、色々な意味で先が楽しみになるところです。
ゆめと朝陽にとっては当たり前で特別な誕生日プレゼント!
朝陽から誕生日プレゼントを貰うまではアレコレ悩んでむにゃむにゃモヤモヤしてたけど、それだけにプレゼントを貰って色々な悩みも払拭されて満面の笑みでご機嫌になっちゃうゆめちゃんがさ!可愛いな本当!いろいろ戸惑って躊躇したりもしたけど、時には自分の気持に素直かつ積極的に行く勇気も大切。これからも素敵な窓ごしのやり取りを見せていってもらいたい。