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ヒーリングっど♥プリキュア 第8話 「とべないちゆ!?陸上大会 大ピンチ!」 感想

ヒーリングっど♥プリキュア 第8話 「とべないちゆ!?陸上大会 大ピンチ!」 感想

自分の力で一歩ずつ限界を超えていく。

ちゆのルーツと生きてる実感の根源に迫る

ハイジャンプで初めて不調に陥ったちゆに対するのどかやひなたの寄り添い方が素敵。頑張るための休息を取ることも時には必要かもしれないが、ちゆのように自分が打ち込む競技にとことん向き合い、今の自分の限界を超えようとひたむきに頑張るのもまた一つの道なのだと。ちゆの持ち前のストイックさを否定するのではなく、そのスタンスを尊重しようとするのも本作の方向性なのかなと感じる。

やってみたいことや挑戦したい気持ちを抑え込むなんて周りからは出来ない。それを決めるのは本人であり、限界をどこで定めるかも超えていこうとするかも決めるのは当人ばかりなのです。病み上がりながら日々の体力訓練に励むのどかの姿も描かれていたけど、一歩ずつ今より前に進もうとすることを尊重するのも、のどかの境遇あればこそな気がします。

自分の為の努力。限界を超えようとする人を尊重する姿勢。例え横槍が入り中止となった大会の名目がなくても、自分の為に飛び確かな成果と達成感を得るちゆのハイジャンプ描写は、それ故にシンプルでありながらも最高に分かりやすく見栄えする演出となっていたと思います。ちゆのルーツに迫るのと同時に、記録以上に大切にしている原点の思い。

空と海の境界を飛び越えて到達したいと思ったあの場所に近づく。その場所を目指し今よりも一歩、限界を超える為に頑張ることで得られる充実感や達成感。生の実感。のどかの言葉を借りて本作風に言うなら「生きてるって感じ~!」ですが、ちゆにとってのそれが何であるのかが伝わってくる回でした。最後にちゆちゃんが見せてくれた表情が、もう全てを物語ってくれていた!

似た者同士で波長が合うのどかとひなたの温かな心遣い

今回はちゆちー抜きのところで奮闘するのどかとひなたの絡みも多く、所々で可愛らしいボロを出しながらも友達思いという共通点を持つ二人が、ちゆちーの為に奔走し奮闘する姿が印象的な回でもあった。事前の打ち合わせ無しで早朝に集結したりするところなんか波長合うなぁと感じるし、応援の横断幕作りにおいてはニャトランがやってたとはいえ、完成間際まで誤字に気づかないうっかりぷりだったし。

チーム結成直後に、ちゆとひなたがギクシャクするという回があったけど、今度はのどかとひなたが二人きりになったときにどうなるかというのを描いてくれて、ヒープリチームの仲の良さが更に深まっていくキッカケになっていたように映る。最後のアドリブが効いてそうな三人の会話も、ヒープリチームの仲が深まればこそのものじゃないかな。