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ヒーリングっど♥プリキュア 第19話 「ラテを守って…!祈りの風と奇跡の少女」 感想

ヒーリングっど♥プリキュア 第19話 「ラテを守って…!祈りの風と奇跡の少女」 感想

困難に立ち向かう意志と姿勢が伝説の存在を呼び覚ます。

ラテの内側に秘められた思いと強さが活路を開く一助となる

果たして弱さは罪であろうか?役に立てないと嘆くことは悪いことだろうか?それを良しとして開き直ったり諦めてしまうのなら全てはそこで終わってしまう。堕落に通じるのなら悪と言われることもあるだろう。でも、己の弱さや不甲斐なさを自覚し、それでもなお何とかしようともがき苦しみ、自らの足で立って困難に立ち向かうラテが弱いなんてことは決してないのである。

困難を前にしても折れない心。危機に直面してもなお挫けず立ち向かう強い意志。それはプリキュアであるのどか達と何ら変わることのない高潔な姿勢であり強さに通じる在り方なのだ。たとえどれだけ戦闘や能力を持っていても、困難を前に心が屈すれば無用の長物と化してしまいかねないもの。テアティーヌ様の言うところの強さとは、戦闘能力の特化ではなく精神的な意味合いの方を指してのものだろう。

実際の医療従事者にも通じるものがあるのかなと思います。勿論成すべきことを成すために確かな能力を身につけることは大切だ。しかし、どれだけ優れた技術、専門的な知識を持とうともメンタル的な強さが伴わなければやっていけない。どこかで崩れるときがきてしまう。何事にも揺らがぬほどの強靭な意志。ここまであまり語られなかったラテの独白と合わせて、今作で求められている「強さ」とはどういう類のものなのか。そこに迫る内容でもあったんじゃないかな。

揺るぎない意志と高潔な精神。ラテが見せた姿勢に呼応するように、それらを体現するように先代プリキュアが現代に再び舞い降りたのもそういうことなのだろう。かつてテアティーヌと共に脅威と戦った伝説の存在。純粋な力の継承ではなく、高潔な意志や精神を母から受け継いだラテと共に精霊の少女がパートナーとして再び立ち向かうという構図も素敵だなと思うところ。

精霊の少女改めキュアアースがどのような人物なのかは未だ分からない。でも、今までののどか達のように単純に守り守られる間柄ではなく共に立ち向かうパートナーとして唯一無二の関係性を築いていってくれたら良いなと思う。追加戦士登場でますます加熱していくヒープリ。この先どうなっていくか楽しみだ!

その力は圧倒的!伝説として語られる古のプリキュアの再来か!?

追加戦士の初登場は往々にして鮮烈なデビューであるのがお約束だが、キュアアースの登場も華麗にして鮮烈な印象を視聴者に焼き付けてくれている。現時点で詳細はまだわからないけど本当に伝説となっている先代プリキュアが現代に蘇った形なら珍しいタイプに分類されるのではないだろうか。今までも伝説として語り継がれている存在や先代プリキュアが導き手になったりゲスト的な形で助っ人参戦というのはあったが、レギュラーメンバーとして加入するとなると話は全く変わってくる。

もし本当に本作で語り継がれている伝説の先代プリキュアその人なら最初から抜きん出た力を持ってるのも当然と言えるだろう。なんせキングビョーゲンと戦って退けた実績を持ってる人なので。エレメントボトルすら生み出す彼女の実態が明るみになるのは次回以降のことになるが、穏やかな物腰や佇まいでクールなお姉さんという属性に一抹の不安を感じないでもない。ぽこぴー筆頭に後々ボロボロのボロが出るような人になっていくのかどうか。あらゆる意味で要注目な存在だ。