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ヒーリングっど♥プリキュア 第11話 「力を一つに!ミラクルヒーリング!」 感想

ヒーリングっど♥プリキュア 第11話 「力を一つに!ミラクルヒーリング!」 感想

癒し手たるプリキュアは最後の最後まで諦めない!

気持ちを一つに共に立ち向かう!新たな力プリキュアヒーリングオアシス!

ピンクキュアにしてチームの柱でもあるのどかのメンタル的な強さが、気持ちを奮い立たせ皆を引っ張る存在になっているのが心強い。予想以上の浸食の早さと病の重さを目の当たりにして、心が折れそうになるちゆやひなたに引きずられることなく、のどかが最後まで戦い抜く姿勢を示せるのも、自らの辛い闘病の経験があればこそ。かつてののどかの弱さの象徴であったはずの経験が、今は彼女の根幹を支える強みとして確立されていくからこそ、のどかの発する一言一言には重みと説得力が自然に伴ってくる。

また、病との戦いには癒し手の力だけではなく、何より病に冒される者の立ち向かおうとする決意が不可欠であること。医師と患者が手を携え共に戦おうとしなければ難敵を乗り越えることは難しいことを描いてくれたのも良かった。病は気からとよく言うけど、実際に難病であればあるほど医者の力だけでなく患者の病気に立ち向かおうとする強い気持ちは必要になる。

かつては癒やされる側の患者、今は癒す側のプリキュア。どちらの立場も知っているのどかだから、自らの姿勢でもって活路を開く為の力を発揮し、一筋の希望の光となって皆に進む道を示すことが出来る。強敵を前にしたときに、癒し手たるプリキュア同士だけでなく共に戦うマスコットや数多のエレメントさんと心通わせたのも、全てはより強大な病に立ち向かう為のものなのだ。

新アイテムや新技は確かに大きな支えとなるが、それ以上に頼もしいのはプリキュアとエレメントさんが病と戦うために気持ちを一つにし、更に固い絆で結ばれ一致団結したことに尽きるのだろう。病と戦うにあたって医師と患者の気持ちが一つになることで生まれる大きな力。特効薬にも匹敵する力の源と戦うための気構え。その根源がどこにあるのかが伝わってくる回だったと思います。

チーム力は高まり当面の危機を退けたところで水面下で蠢き始める不穏な気配。まさに、病は知らないところで生じ始めて徐々に身体を蝕んでいくものですが、人の病気の特性を踏襲したここまでの話運びと新展開への布石打ちも更に期待感を高めてくれる。プリキュアも成長すればビョーゲンズも成長する。終わることのない人類と病との戦いが、この先どうなっていくのか。楽しみは尽きない。

 ある意味一番のヒープリファン?ダルイゼンの発言が興味深い

ヒープリチームの決め台詞をここぞとばかりに返してくるダルイゼンくんが面白い。何の気なしに嘲笑というか皮肉を込めての物言いな気もするけど、プリキュアたちの一言一句をしっかり覚えて実際に使ってくるあたり、彼の中でプリキュアが無視出来ない程度の存在として刻まれているのだろうことは、この一連の台詞等からも窺える気がします。

初登場時からのどかと共通の台詞を発していたり、端々でのどかとの因縁を仄めかされているキャラでもあるので、これが今後物語上で大きな意味を持つ要因になることも…もしかしたらあるのかもしれない。三幹部の中で一番気怠げでやる気もなさそうながらも、やはり一番の障害としてのどか達の前に立ちはだかるのだろうダルイゼンの今後の活躍にも密かに期待したい。

手洗いうがいをしっかりしよう!プリキュアとの約束だよ!

スーパーヒーロータイムでもやっていたけど昨今のコロナ事情を鑑みた上でのプリキュアたちからの応援メッセージ。おそらく円盤にも収録されない貴重なレアカットでもある。奇しくも今年のヒープリのテーマと現実の世界情勢がリンクしてしまっているんだけど、子供たちが不安なく未来を夢見て日々を生きていける。そんな当たり前の日常に一日でも早く戻って欲しいと願ってやまない。前回も書いたけど当たり前って当たり前じゃない。平穏な当たり前の幸せな日常の有り難みを噛みしめる毎日なのです。