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アイカツオンパレード!ドリームストーリー 第2話 「ノエルドリーム 後編」 感想

アイカツオンパレード!ドリームストーリー 第2話 「ノエルドリーム 後編」 感想

自分の力でどこまでだって登っていける!

崖登りはアイドルの登竜門!受け継がれるアイカツ魂とドリアカ魂!

崖登りの危険性を真っ当に問うノエルちゃんの疑問もそこそこに、今回もあかりジェネレーションの話と密接かつ強固に結びついているストーリーラインに魅せられる。ラララ~!なアイカツからルルル~!なアイカツへ。音城姉妹のラインが繋がるのも素敵だったし、歴代主人公が自分の内面と向き合い目指す頂きを見据える崖登りを通じて、アイドル音城ノエルの心構えに訴えかける物語構成は見事でありました。

その見た目の派手さと一見アイドルとは無縁の崖登りは、どうしてもネタ要素としてのイメージが先行してしまいがちだけど、全ての始まりである星宮りんごと星宮いちごの親子崖登りでも触れられていたように、アイカツにおける崖登りは「アイドルが自身の志と向き合い、目指す高みを見据えて、自分の力で一つずつどこまでも登っていけることを実感する」というメッセージ性を内包しており、主人公の気構えや決意を描く要素として重要な役割を果たしてきた経緯がある。

故に崖登りの正当性を問うたノエルの疑問は至極真っ当なものであるのと同時に、アイカツ主人公に連なる存在として避けて通ることは出来ない道なのである。そして、崖登りを通じて己の内面と同い年でライバルになりたい大空あかりを見据えることで、彼女は始めてアイカツの主人公アイドルとしての始まりの一歩を踏み出したことの何よりの証しになるわけです。そういう系譜があるからこそ、始まりから全てを見届けてきた天羽先生が今回立ち会い見ていてくれることを伝えてくれるのも良いのだ。

幼少期は身体も弱かったノエルが、かつて体力に乏しくもがき苦しみながらも一歩ずつ階段を登ってスターライトクイーンという一つの頂に至ったあかりを見上げる構図も素敵だし、自分に憧れの感情を向けるノエルを高みから見守り嬉しそうに微笑むあかりの表情は、彼女のアイカツの軌跡を見守ってきた視聴者の目線から見ると感情が込み上げてきてしまう。

その二人の憧れにして目標であるいちごとセイラが、二人の崖登りを見届ける構図も素晴らしく、本編の時間こそ短かったけどその中にアイカツが紡いできた憧れのSHINING LINE*と、姉妹で紡ぐドリアカ魂の継承という要素が凝縮されていたエピソードでもあったと思います。支えてくれる人がいて高め合えるライバルが居るからどこまでだって登っていける。挫けそうなノエルを姉セイラが支え、崖登りをやり遂げる。これがどれだけ素敵なことかは歴代シリーズを追ってきた人なら十二分に伝わるだろう。

まだイベント『アイカツオンパレード!』をやるよりもかなり前の頃だと思うので、らきもまだまだ未熟さを感じさせるところもありながら、同じく新人のノエルと共に懸命にアイカツに励む姿を見て、若きアイドル達も先輩たちが歩んだ偉大なる道のりをここから歩み始めて連なっていくんだなと思えました。尺も短くライブシーンもない構成。それでもしっかり『アイカツ』していることを感じられるストーリーラインに、私は魅せられたのであります。あかノエの関係性も素晴らしいしノエルジェネレーション短いけど本当に大好き!

各校代表が揃い踏み!ドリームスクールグランプリ!

各校の代表メンバーも決定だけどいずれのアイドル学校も割とガチの選出だし、今までありそうでなかった組み合わせも見受けられて、どのような対決が繰り広げられるのか今から期待が高まる。ヴィーナスアークはいつものメンバー感があるけど、それもエルザ様の「勝ちなさい、以上」という端的な一言が全てを物語っており、それで締まるのだから問題ないのだ。

スターハーモニー学園が誇る当代のダイヤモンドフレンズ・ピュアパレットと神城カレンのフレンズ勢も順当だし、歴代スターライトクイーンを揃えたスターライト学園も、ありそうでなかったところをついてきてて面白いし、ひめゆめ真昼の四ツ星もかなりガチ構成で挑んできていて獲りにきてるなと思わせてくれる。ドリアカは前回で確定していたので割愛。

各校代表も揃い早く続きが見たいけど次回は五月。今回アイカツとしては珍しくライブパートがない回でもありましたが、それだけに対決イベントを称する『ドリームスクールグランプリ』開幕にあたって、次回どんなライブが飛び出してくるのかと楽しみでもある。同じステージに並び立つことになったノエルとあかりの共演と競い合いの果てに生まれる新たな奇跡。そこに至る二人の軌跡も含めて少し間が空くけど次回を楽しみに待ちたいと思います。