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ヒーリングっど♥プリキュア 第40話 「ひなたの後悔… 誕生!キンググアイワル」 感想

ヒーリングっど♥プリキュア 第40話 「ひなたの後悔… 誕生!キンググアイワル」 感想

ひなたを支えるニャトランの心意気が格好いい。

プリキュアを支える妖精の鏡!ここぞで決めるニャトランの頼もしさ!

ひなたの良いところも悪いところも全部含めて受け容れ、それでも大好きだと言ってくれるニャトランが妖精の鏡すぎて惚れてしまいますわ。何かを変えようと行動した結果、失敗してしまうことはとても恐ろしい。それが自分だけでなく周りの大切な人をも巻き込んで迷惑をかけてしまうとなれば尚更だ。でも、恐れて何もしようとしなければ今を変えることも望む未来を掴むことも叶わないのです。

こんなことになるなら何もしなければよかったと思うことは誰にだってあるだろう。でも、ひなたの行動が物事や事態を良い方に転がしたこともあるのも事実なんだよね。失敗を恐れ停滞したままでは進歩も成長もない。それは緩やかな退化も同義だ。ありがちなことかもしれないが、やはり大事なのは失敗して何もしなければ良かったと悔いることではなく、それをどう活かして次に繋げるのかということなのだろう。

人間の人生は挑戦と失敗の積み重ね。ひいてはそれこそが人間の成長と強さに通じる大事な要素なのだ。失敗は怖いけど受け止めてくれる仲間がいる。支えてくれるパートナーがいる。だから、ひなたは立ち上がり前を向いて強く在ろうと歩み出せる。失敗を恐れず半ば興味本位で飛び込んで、キュアスパークルとして覚醒したひなたが手にした一番のもの。

それは普通に生きていて得られる経験以上に得難い仲間や終生のパートナー・ニャトランとの出会い。そして、自分の弱さや駄目なところも知り、それら全て含めて心の底から通じ合い受け容れてもらえたことなんじゃないかな。支えてくれる友達やパートナーの存在が次の一歩へと繋がり、失敗を恐れず挑戦し続けていく姿勢がひなたをより大きく強く育んでいくことにも繋がっていく。

ヒープリの中では弱メンタルな部分が描かれることも多いひなたですが、何度心が折れて膝を屈しても再び立ち上がり前を向いて歩き出せるあたり、やはりプリキュアに連なる強さを秘めた子でもあるなと改めて思えたし、そのひなたの強さを支え引き出している存在の有り難みを感じる回でした。今回の一件に関しては遅かれ早かれ向き合わないといけない。いずれは訪れる避けられない事態でしたしね。

誰かが請け負わないといけない状況を動かす一歩目。それを踏み出すキッカケをひなたが担ってくれたとも言えるので。ひなたの性質・性格を上手く絡めて人間の強さの根源に通じる要素を描いていたと思います。まぁでも今回の殊勲賞は間違いなくニャトラン大先生でしたわ。良いところは良い、駄目なところは駄目とハッキリ言った上で全て受け容れ大好きと言ってくれる相手がいたら奮い立たずにはいられないわ!

そんな固い絆で結びついたパートナー同士の関係が光る一方で、キンググアイワルも力に物を言わせて圧倒してたけど、早くも来週立場が危うそうだし、キングビョーゲンを探しに出たシンドイーネの動向も気になる。やはりグレースに対して執着を見せるダルイゼンも含め、プリキュア側と違い三者三様の独自の動きを見せるビョーゲンズサイドがここからどのような結末を迎えるのか。最後まで見届けていきたい。

切っても切れない間柄にあるダルのどの因縁の行く末は

敵対するプリキュアがどうこうとか地球を蝕む本能的な使命とは別に、やはりある意味で自らの生みの親とも言えるグレースに対するダルイゼンの執着は他に類を見ないものがあるなと。掴めそうで掴めない。今回もグレースに間一髪で逃げられてしまったけど、これ話数の削減がなかったらもしかしてグレースだけ残されてダルイゼンと一対一の問答や個人決着展開になっていたのではないかと思えたりね。

のどかにとっては自分の運命や人生を大きく揺るがした原因となった存在。ダルイゼンにとっては図らずも自らが誕生するキッカケを与えることになった存在。ビョーゲンズ側の中でも異なる事情でプリキュアとの結びつきが強いキャラなだけに、この二人の決着をどのように付けるのかは本当に注目しているし楽しみなところでもあります。ダルイゼンとの決着如何によっては、のどかの今後にも大きな影響を与えそうだし。