密やかに伸びやかに

アニメ、PCゲーム、PC関連のニッチな備忘録

ヒーリングっど♥プリキュア 第5話 「気まずい水族館!チグハグなわたしたち」 感想

ヒーリングっど♥プリキュア 第5話「気まずい水族館!チグハグなわたしたち」 感想

知ることから全てが始まる。

未知を恐れず歩み寄る!お互いを知ることで回り始める関係性

ヒープリチーム結成回!プリキュアは喧嘩ップルを乗り越えてこそ真のチームとして結束出来るはシリーズの常なのですが、本作ヒープリでは喧嘩というよりも今までに自分と付き合ったことがないタイプ故に、どう接したらいいか分からない。ちゆとひなたが互いに相手に気を遣いすぎるあまりにギクシャクしてすれ違うという切り口なのが一つ新鮮に映ったところでした。

人間にしても病原体にしても未知の物ほど怖いものです。前例がなく経験則も通用しないからどう対処すればいいのか。どう接するのが適切なのかが分からず距離感を掴みそこねてしまう。だからこそ何よりもまずすべきことは知ることなのではないかと思います。水族館デートを通じてちゆとひなたが見たお互いの意外な一面。普段とは異なる違った姿。それを知ることで相手に対して抱く印象は変わってくるものだ。

怖いと思っていたちゆちーは、意外と親しみやすく気さくな一面を併せ持っていたし、一見ノリが軽いようで自らの物覚えが悪いことを気にしていたひなたは、相手の反応を過剰なまでに窺う様子も見せていたが、転じて相手の反応や思考を良く見ている一面も併せ持っていた。これまで接点のなかった相手と実際に触れ合うことで初めて分かることや見えてくることってあるよね。

ペギタン探しの際にちゆとひなたで意見の食い違いこそあったけど、それによって二人の相談役にもなっていたのどかの察しの良さや機転が利く一面も窺いしれたし、一度ギクシャクして相手のことを考えて向き合おうとしたことで、お互いの距離感やそれぞれの立ち位置が、より明確なものになったように思います。お互い探り探りなちゆとひなたの掛け合いも面白かった。

未知は確かに怖いものだし時にどうしたらいいか分からなくなることもあるが、今までに接したことのない人や物に触れることで、新しく見えてくることもあるし気づけることもある。勇気を出して一歩歩み寄ってみたことで芽生えた新たな関係性。そのチームとしての芽吹きもまた一つの誕生。可能性の発露という意味で生命に喩えることが出来るのかもしれない。

それぞれ異なる三人の特性が少しずつ噛み合って、今よりもっと遠慮のない自然体なものへと昇華されていってくれたら言うことない。これから共に行動していく中で、のどかたち三人の未だ見えていない面がもっともっと見えてくることを願いつつ。今はヒープリチームの結成を素直に祝福したいと思いまする。

ちゆとひなたの意外な一面!二人の仲の進展も興味深い!

どちらかというと真面目で厳格な委員長タイプというか。理知的かつ合理的なイメージのあるちゆが、ひなたの駄洒落でツボに入って笑いが止まらなくなる姿が普段とはギャップもあって可愛い。気さくで明るいイメージのあるひなたは、どこか自分に自信が持てないところもあって、その影響からか周囲の反応を必要以上に気にする気質を備えているようにも映る。

また、ちゆとひなたの当事者間だけでなく、視聴者目線で見ても新たな発見というか気づきがあったのが面白いところでした。一方で慎重派と行動派という初見のイメージがそのまま出ているシーンもあって、特にシンドイーネさん相手に対話を求めるちゆと、それを構うことなく掴みかかってペギタンの奪還にかかるひなたの両極端な性格が出たところは、なかなかに見応えあるシーンでありました。

今後のちゆひな関係の進展にも要注目

自分にはないものを持つ相手だから気にかかる。分からないから知りたくなる。違うからこそ惹かれ合う。ということでちゆひなの二人がどのように仲を深めていくのか個人的に注目していきたいと思う次第です。妄想が捗る!