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ヒーリングっど♥プリキュア 第2話 「パートナー解消!?わたしじゃダメなの?」 感想

ヒーリングっど♥プリキュア 第2話「パートナー解消!?わたしじゃダメなの?」

今いちばんやりたいことを懸命に頑張る。

一人では出来ないことものどかとラビリンの二人でなら出来る

のどかとラビリンコンビ、スイプリ以来の結成直後のパートナー解散危機。でも、それものどかとラビリンが相手を思いやれる優しい心の持ち主だからでね。そんな二人だからこそ相性抜群の最高のパートナーになれるのだと改めて思い知らされる。のどかとラビリンの事情を思うと、どちらの言い分も分かるし、相手の良いところも弱点も知った上で結ばれる絆はより強固なものになる。

長期入院を経てようやく自由に動き回れるようになったのどかは、今まで出来なかった分だけ出来ることは何でもやってみたい思いに駆られるだろうし、自分が周りから受けた思いやりや慈愛の心を今度は自分がってなるよね。そこにプリキュアになって皆を助けて癒やすというチャンスが舞い込んできたら、全力を尽くして頑張ってみたいとなるのも分かるのだ。

その上で例えプリキュアになれなくとも何としても人を助ける為に力を尽くし、懸命に立ち向かう花寺のどかの姿勢を示してくれたのも嬉しいし、そこを丁寧に描いてくれたからのどかの根幹にある部分を簡単には揺らがないんだろうなと思える。

でも、ラビリンからしたら普通の人より身体的に劣るのどかを過酷な使命に巻き込むことは本意じゃない。それも分かるのだ。自分が未熟な見習いであることを痛感してるから余計にね。

それもラビリンの優しさや気遣いの心があればこその反応だ。見習いであることを自覚し、それ故にのどかが抱えるハンデを知り不安に陥ったラビリン。一方で自分が人より劣ることを自覚しつつも、それでもなお未来に対して希望を持ち前を向こうとするのどかの姿勢が、ラビリンの不安を払拭させ、今までより二人を強固に結びつける要因になってるのが良いな。

一人じゃ出来ないことも二人でなら出来る。プリキュアに変身して体力的不利をカバーする為には、のどかだけでなくラビリンの協力が不可欠だが、今回はそれだけじゃなく不安を抱き一度はパートナー解消を宣言したラビリンを、のどかの姿勢と強い気持ちが支えとなることで、相互に補い合うような形になっていたのが素敵だなと思えたのです。

周囲の人に対する優しさや思いやりの心を持つ二人の似通った性質。本来なら波長が合うはずの二人が抱えるバックボーンを描きつつ、それらを通じてのどかとラビリンがパートナーに対する理解をより深め、彼女たちの原動力となっているものは何か。どんなことを思いながらこれから頑張ろうとしているのかを、のどかとラビリンの二人と視聴者に、改めて示してくれたように感じる。共存共栄、相互扶助。ヒープリの大筋のテーマのようなものも少し見えたかな。

のどかと交わる中で少しだけ見えてくる沢泉ちゆの性質

ピンクキュアに続いて即青キュア覚醒とはなりませんでしたが、今回も要所要所で光るちゆの存在感は見逃せない。のどかとは対照的に運動神経も抜群で既にやりたいことを見つけて全力で取り組んでいるちゆの姿。でも、運動部巡りで疲れているのどかに対する配慮や気配り。やりたいことを見つけて邁進しているからこそ気づける視点や助言等々。

正反対に見えるようでのどかに対して見せた心の優しさや相手に対する思いやりの精神は見て取れるし、その点においてのどかとちゆの間に共通した性質を見出だせる。青キュアならではの知性や気配りを見せるちゆが、異質な物を目撃した際にどうなっていくかも見ものだし、現状一人で何ら問題ないように見えるちゆにも、支えや助けが必要になることがあるかもしれない。

パートナーとの出会いと関係性の育み方もさることながら、仮にちゆが助けを必要とした時に、周りにいるのどかやひなたがどういう役回りを演じてくれるのか。そこにも注目しながら今後の推移を見守っていきたい。

要所で見受けられた馴染みのある伝統的な要素

初回でひなたと衝突こそしてたけど、メインキュアと妖精の初めての邂逅でお馴染みの額同士がごっつんこはなかったなと思っていたら、今回お試しの変身チャレンジでニャトランとごっつんこしてて、こういう形で回収してくるのかと感心した。パートナー妖精やマスコットを変えて試しにやってみようぜ的な挑戦もあまりなかったような気がする。

歴代の先輩たちも色々とやらかしている転校イベントも、のどかがごく普通の感性を持つ子だったので、特にトラブルになることもなく平穏無事に終了してしまいましたね。いや、こうなるのが普通であって今までが…ね?時代も令和。元号を跨がず純粋な令和プリキュアとしては初になるヒープリの面々。時代が変われば慣例も変わる。これも一つの転換点…なのかもしれない。