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ヒーリングっど♥プリキュア 第26話 「びっくり!アスミのラテ日記」 感想

ヒーリングっど♥プリキュア 第26話 「びっくり!アスミのラテ日記」 感想

尊き一夏の思い出も日記の新たな一ページとなる。

この夏の思い出がアスミの内面を更に成熟させていく

アスミの内面の変化と物語の変遷を日記で振り返る構成を上手い具合にシンクロさせていた半総集編の回でした。過ぎ去って振り返れば時間の経過はあっという間。でも、そのあっという間の中には各々にとっての物語や思い出があり、その一つ一つの蓄積の果てに変化した今があるもの。その時々では気づけずとも日記に留めておけば、節目ごとに感じた感情や変化を後から振り返って自覚する事もできるわけだ。

生まれた直後のアスミはそれこそラテ様至上主義で、他のことは取るに足らない些末なことみたいな認識だったわけだけど、のどかたちと交流していく過程で本人も気が付かない間に内面的な変化を迎えていた。サプライズの準備とは知らず遠巻きにされたことに疎外感を覚えたり、一人でいることに寂しさを感じたり、合体技や花火大会ものどか達と一緒にやりたいと思うようになったのも全ては内面的変化の表れで。

そういう自発的な欲求。内面的な感情の発露。それらは当初のアスミにはなかったもので、仲間たちと共に過ごす中で育まれた心の成長でもある。ラビリンと出会って全てが変わったのどかがいたように。プリキュアになったことで仲良くなれたちゆとひなたがいたように。その時々では気づかなかったけど今になって振り返るから自覚できる変化がある。

そういう意味でアスミもまた先立ってプリキュアとなっていた三人に連なり、より深くヒープリチームの一員という印象が強まったのではなかろうか。朝顔の成長が早いならアスミの成長もまた早い。日記を媒介とした物語運びの中に、各々の変化と成長を改めて見た思いです。アスミをビックリさせるための素敵で無敵なサプライズ。この思い出もまた後に振り返った時に、良い節目となった出来事だったと言えるような未来になっていると良いよね。

浴衣に花火に流しそうめん!夏の風物詩エピソードだったが…

ヒープリチームの浴衣姿も可愛かったしラテ様花火も粋な計らい。本来なら夏要素満載って気持ちが昂ぶるところなんだけど、それでも半分総集編的な構成になっていたのは、やはりコロナ禍の影響で少なからず本来予定されていたものと違う形になってしまったのかな。お祭り等を筆頭に追加キャラと夏の風物詩を楽しみ思い出を共有するってシリーズの過去作でも複数の例があるし。

最終的にヒーリングっどの話数がどうなるかは未知数だけど、本来やるはずだったエピソードがお蔵入りなんてことになったらやっぱり悲しいものね。いや、本当ヒープリに限らずだけど年間放送作品の編成に今後どのような影響が出てくるか…。1月終了、2月開始というプリキュアならではの変則編成は変わるのかとか、ヒープリ単体の秋映画が実現するとしていつになるのか等々。気になることは尽きないのです。これから本格的な冬到来でコロナが活性化とかしなければいいけど。何事もなくアニメが放送される世の中になってくれと願わずにはいられないのです。