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デリシャスパーティ♡プリキュア 第30話 「おまつりわっしょい!やきそばマリちゃん」 感想

デリシャスパーティ♡プリキュア 第30話 「おまつりわっしょい!やきそばマリちゃん」 感想

夏だ!浴衣だ!マリちゃん大活躍のお祭りわっしょい!

金欠のマリちゃんを救うべく参加することになった屋台メシグランプリでの楽しい一幕。やたらと派手で見栄えのするプロモーションに劇画チックなマリちゃんの活躍と存在感。浴衣姿のゆい達の華やかな可愛らしさも相まって作っていた焼きそばに留まらず色んな要素てんこ盛りな彩りに溢れるお祭り回でした。シリアス要素や本筋が薄めな趣向を凝らした日常回も美味しいものなのです。

お祭り参加にあたって皆のアイデアを結集し、力を合わせることの意義や尊さを押し出すことで、ブンドル団で一人きりになり集団で群れることの無意味さを説くセクレトルーのスタンスやキャラクター性に関しても、対比的な見せ方で味付けがなされ、本格的に前線で動き始めることになった彼女の本質的な部分を際立たせてくれているという印象を与えてくれる。

普段は縁の下の力持ちであるマリちゃんにスポットが当てられていた回でしたが、焼きそばマリちゃんの調理や戦闘面においての華々しい活躍もさることながら、やはりさり気なくゆい達を気遣い精神的に支え導くところが魅力的なキャラであると感じた回でもありました。

お祭りの伝説やジンクスにちなんで皆がずっと一緒にいられる幸せ。意思疎通を図り力を合わせ協力できることの喜び。それがとても嬉しいことなんだと説くところは、彼がかつてシナモンとの間に生じた確執や別離が仄めかされているからこそ響く台詞になるし、ゆい達以上に人生における時間を積み重ねた大人の立場だからこそ発することが出来る言葉であり雰囲気なのだと思う。

弄りを混じえつつも拓海に対する気遣いも健在であり、マリちゃんの人柄の良さや人としての魅力が遺憾なく発揮されていたエピソードでした。親しみやすく頼りがいがあるナイスガイ。マリちゃんの存在がゆいたちにとっても非常に大きなものであることを実感するのと共に、彼女たちの心身の健やかな成長に一役も二役も買っていることを改めて確信したよ。願わくばこの関係性と穏やかな時間がずっと続きますように。

焼きそばマリちゃんの男前なPV撮影に始まり、公私に渡り最前線で活躍するマリちゃんの姿が光り輝いていて、その抜群の存在感を視聴者に刻み込んでいきますなぁ。ゆい達との交流もさることながら個人的にはマリちゃんと拓海の絡みも好きなので、今後シナモンとブラペの案件が二人の間で共有された時に、どのような感じになっていくのかも注目したい。

それはともかく今回にしてもあの時にしても要所でマリちゃんが色々と気遣ってゆいとの仲を後押ししてくれてるだけにね。拓海は素直になって頑張ってくれないと困るぞ!何にしても今回はマリちゃんの多方面に渡る活躍が見られて最高なんじゃ~い!

お祭り気分に引っ張られたわけではないだろうが、今回はプリキュア四人もギャグ描写を交えて突拍子もないような行動に走ってる子もいて見ていて素直に楽しい。特に轟さんとヘリの力を借りて大々的な宣伝に打って出ていたここねの思い切りの良すぎる行動と、変身シーンの名乗り口上を焼きそばを彩る売り文句にしてしまっているあまえのノリノリっぷりは凄く面白かった。

二人ともデパプリチームの中では知的でクール担当の方なので余計にね。あまねやここねが何となく察している一方で、拓海からの気持ちに何ら反応しない色気より食い気のゆいに関しては、ある意味で平常運転であったと言えるだろうか。でも、浴衣姿とデリシャスマイルが可愛いから問題ないか。得意の食レポスキルを活かしつつ宣伝していたらんは、ある意味一番まともだった気がしなくもないが、焼きそばマリちゃんの火力を一身に背負っていたメンメンが、何気に今回一番頑張っていたと言えるかもしれない。