コメコメはじめてのおつかい!
二人目の芙羽ここねとパートナー妖精パムパムの顔見せを行いつつ、健気で可愛らしいコメコメの奮闘と成長の兆しが光るエピソード。人間も比較対象が現れることで改めて自己を顧みることが出来る側面がありますが、赤ちゃんや子供はとりわけその傾向が強く出るところがあるかもしれません。赤ちゃん返りもそうだけど他の子と比べて自分もやりたいとかこうなりたいという思いが出ることもある。
コメコメの中でゆいの役に立ちたい、褒められたい欲が湧いて出たのも、自分と近しいパムパムの存在あればこその反応でしょうし、仲間や友達の存在が自分を変えたり大きくする為のエネルギー。ご飯とはまた違った形での原動力となることを感じさせてくれる側面もあったように思えました。コメコメの純粋で健気な姿、少し背伸びしてるけど面倒見のパムパムの姿。
マスコットとしての存在感を発揮し役割を果たしていたと言えよう。比較という意味では料理においても言えることで、味の善し悪しがあるのも良いものと悪いものという基準。比較対象があるからこそ成り立つ認識や価値観と言うことも出来るんじゃないかなと思えた次第。そして、その比較は手作りカレーで心温まる和実家と豪勢ながらも味気なさと寂しさを感じさせる芙羽家の食卓にも通じていた。
ラストシーンの対比は芙羽ここねのキャラ付けの導入にもなっていたと思いますが、コメコメやパムパムと同様にゆいとここねが関わりを深めていく中で新たに芽生える気持ちや気づくこともあるのだろう。自分にはない物を持ち異なる価値観を持つ相手との関わりが、二人に何をもたらしてくれるのか楽しみでならない。ここ数年の中でも二人目のデビューまでに少し間を空けた方ですしキュアスパイシー誕生の瞬間も待ち遠しい!
そのプリキュアとしての仲間の加入よりコメコメが人型になる方が早かったのが意外と言えば意外でした。何だかんだ一クールとか折返し前くらいに人間形態になるのかなと漠然と思っていたので。プリパラのマスコット勢並に長い名前も含め、本作のエナジー妖精たちの立ち位置や役割についても今後注視していきたい大事なポイントですね~。
ここまではまだ台詞量も抑えめだし良家のお嬢様らしく声量も控えめな感じですが、ここねのポソッと呟くような一言が扇情的な響きを伴っていて個人的にツボる。コメコメやパムパムと相対したときに本来の素の反応が滲み出ていたような気もしますが、本格的に物語の本筋に絡むようになってここねがどのように変わっていくのかは本当に楽しみなところ。
思わぬ形でプレシャスになったゆいとの触れ合いの一時の中に、彼女は一体何を見出したのか。やっぱり百合キュアもいいものだと改めて思わされたよ。
今週のジェントルーさんの言動がいつにも増して面白くて好き。カレーは老若男女を問わず大人も子供も大好きだから仕方ないよね。レシピッピは奪っても商品や食品を盗ったりせず、ちゃんとカレーを買って帰ろうとするジェントルーさん偉い!これが怪盗の挟持か。