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ミュークルドリーミー 第1話 「はじまりのストーリー」 感想

ミュークルドリーミー 第1話 「はじまりのストーリー」 感想

ユメシンクロで夢の世界への扉が開かれる。

王道路線をゆく女児アニメ!ゆめちゃんとみゅーちゃんの物語に期待大!

これぞサンリオ産の女児アニメの系譜に連なる作品と初回にして思い知らされる勢いとパワーに溢れる内容に早くも魅了されてしまう。次から次へと矢継ぎ早に繰り出されるネタの数々、時折差し込まれる対象年齢不明のぶっ飛んだギャグ描写、有無を言わさず畳み掛けてくる情報量の多さに圧倒されてしまいそうになるが、その濃密さと勢いに心地良さすら感じてしまう。

個人的にはやはりジュエルペットシリーズのノリや作風に親しいものを感じるし、この初回の内容でもまだジャブ程度で、今後在りし日のジュエルペットのようにカオスと狂気が当たり前のように満ち溢れる内容にシフトするのでは…という期待と一抹の不安が混在し、ワクワクするのと同時にハラハラもさせられてしまう。でも、それこそがサンリオ女児アニメの本懐であることも疑いない。

勿論ただぶっ飛んでるだけではなく、根幹と本筋には女児アニメとしての王道要素を丁寧に踏襲した下地があり、その上に上述したものが織り込まれるから成立していることも間違いない。不思議なぬいぐるみのみゅーと普通の少女である日向ゆめが出会い、不思議な力で夢の世界へと入り、人知れず心を病んでしまった人を救う手助けをするという筋書き自体が、王道であるが故の力強さと安心感を視聴者に与えてくれるのです。

キャラや背景等の優しいタッチの絵柄。感情がストレートに乗ったキャラの可愛さや親しみやすさ。画面から伝わってくるあらゆる情報が心を優しく包み込み、夢心地のような気分に浸らせてくれる。まさに、日曜朝の最後を飾るに相応しい作品であり、頭を空っぽにして直感の赴くままに素直に視聴できそうで楽しみは増すばかり。ゆめちゃんとみゅーちゃんのはじまりのストーリー。まずは上々の立ち上がりでした。これから先どのように加速して良い意味で変容していくのか見届けていきたい!

家がお隣同士の幼馴染なゆめちゃんと朝陽くんの関係性にも注目!

昨今の女児アニ作品界隈では女の子同士の友情を描くことに重きを置いて、男子キャラは極力排する作品も少なくないし、私自身も女の子同士の友情や淡い百合描写は好物なのだけど、やっぱり女児アニメは本来の視聴対象である幼女先輩の為にあってほしいというのが持論でもあるので、格好いい男の子との淡い恋心を描くような作品があってもいいと思う。最近だとリルリルフェアリルなどがその一例だった。

実際ゆめちゃんと朝陽くんがそうなるかは未知数だし、他の主要キャラや今後出てくる新キャラとそういうことになったりするのかもしれないが、お隣同士で幼馴染の異性が中学進級を境に、その関係性がどのように変化していくのかは注目して見ていきたいポイントの一つ。思春期真っ只中な少年少女の成長物語のはじまりという側面からも楽しみにしていきたい。

しかし、日向ゆめを演じる村上奈津実さんと言えば女児アニ界隈的にはアイカツスターズの早乙女あこが真っ先に浮かび上がるのだけど、ゆめちゃん(あこにゃんこ)と朝陽くんというキャラネームに不思議な縁を感じてしまう。これで後々「すばるくん」なんてキャラが出てこようものなら大変なことだ。

女児アニメの王道主人公像!日向ゆめは明るく元気な可愛い子!

感情がストレートに出ていて表情も多彩でコロコロ変わるゆめちゃんが可愛らしくて最高。プチトマトが苦手だったり未知の生き物みゅーちゃんを見て、なかったことにしようと目を逸らすなど子供らしい一面も色々と垣間見える。それもまた堪らないのです。中学生になったばかりでまだまだ子供なのだが、みゅーちゃんと出会い中学校に入学して様々な友人たちと触れ合う中で、ゆめちゃんがどのような成長を遂げていくのか。それも真っ当な見どころの一つではないかと思います。今時女子中学生ゆめちゃんの物語が楽しみだ!