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アイカツオンパレード!ドリームストーリー 第6話 「花咲くステージ 後編」 感想

アイカツオンパレード!ドリームストーリー 第6話 「花咲くステージ 後編」 感想

みんなを元気にするアイドルに!

その先にある新たな目標!音城ノエルのアイカツは続いていく!

短編ながらも予想以上に満たされる結末にまずは感謝の気持ちしかない。当初はテレビシリーズ本編とは少し趣が異なるサイドストーリー的な意味合いが強いかなとも思っていたのだけど、終わってみればアイカツシリーズ、特に初代アイカツの集大成を飾るに相応しい内容で見ていてとても満ち足りた気分に浸れてしまう。ノエルが願ったように元気を貰えたのです。

ドリームスクールグランプリの結果にしても、ここまで快進撃を続けてきたドリームストーリー主人公のノエル優勝も有りかと思っていたが、並み居るライバルを抑えて大空あかりがノエルの前に立ちはだかり、かつて交わした二人にとっての約束の舞台で、ノエルにとって初めてとも言える悔しさを味わわせる役回りに持ってくるのが素直に凄いなと恐れ入る。

太陽や他の星の明るさに隠れて見えない小さな輝きだったあの「真昼のお空の星」だったあかりが、この大一番で最も光り輝く自分だけの星になれたことも感無量だし、前回の中で言及したいちごのように、スターライトクイーンのその先を見据えて進む自身の在り方を、自らのアイカツで再び体現して見せたのも良かった。織姫学園長やおとめやさくらの反応もそれ故に感慨深いものとして映る。

この短いながらも濃密な物語の中で、あかりジェネレーションの真の完結を見た思いで一杯だし、大空あかりのアイカツの一つの集大成を見届けたのと同時に、偉大な先輩たちもかつて同じように味わった悔しさを知ったアイドル音城ノエルのアイカツがここから始まっていくことを確信させてくれる。まさにアイカツの物語の集大成として相応しい。

勝敗も大事なことだが真に大切なことは勝ち負けを超えた先にある。今回は負けたけど得られたものがあると先を見据えているひめやカレンやレイたちのように。ノエルも、そして彼女と同様に歩み始めたばかりの姫石らきも、偉大な先輩と仲間たちから受け取った勇気でもっと先にある未来まで行く決意を新たにしたのである。SHINING LINE*はこうして繋がり受け継がれていく。

かつて星宮いちごは大空あかりにクリスタルマイクを通じてこう託した。「私の夢、アイドルの夢、繋いでほしい」。その願いと思いを今度はあかりから託されたノエルが、「みんなを元気にするアイドルに!」という自分だけの目標や理想を見出して新たな一歩を踏み出し始める。託し託され繋がっていく。そして希望に満ち溢れた未来向きの今を見出したノエルとらきの決め台詞での締め。

物凄く綺麗な形でアイカツ、そしてアイカツオンパレードの一つの到達点、これまでのシリーズの集大成として纏め上げてくれていたかと思います。やっぱりアイカツって楽しい!改めてそう思わせてくれたノエルドリームに最大限の感謝を。やっぱりアイカツって良いものだ!いつかノエルとらきが一緒のステージに立つ日が来ることを夢見て!アイカーツ!

各校代表アイドル揃い踏み!新曲「In bloom」が最後の舞台を華やかに彩る!

これもまたアイカツシリーズの集大成を飾る一つのステージ。これまで各シリーズがアイカツのバトンを繋いできたように、ステージ上でも各校代表のアイドルが次々にセンターが入れ替わるリレー方式での個々の見せ場で盛り上げ、すべてCG化された各校のプレミアムスクールドレスを纏ったアイドルが絢爛豪華に場を彩ってくれている。

ステージ背景に各校の校章がしっかりと刻まれているのも素敵で細部に至るまでの作り込みが凄く否応なしに目を奪われてしまう。キャラとドレスのモデリングやステージ背景や演出部分からもシリーズの総決算を感じさせてくれる。

新曲「In bloom」の曲調も壮大かつ快活なメロディラインで活力に満ちていたし、前回あかりが触れたように「失敗も恐れずに諦めない心がいつか未来へと続く扉を開く」、「例え今は蕾でもどうか笑顔を忘れないで」、「零れ落ちてゆく涙もいつか花ひらく為の掛け替えのない糧となる」、「誰にも真似できない自分だけの花咲かそう」等々。

これまでのアイカツを追ってきた人にとって心に染み渡るフレーズで構成された歌詞に満たされてしまう。例え小さくたって自分だけの輝き。オリジナルスターになることを夢見た少女の未来向きの今の姿を表していると思うと、この度のステージで大空あかりがファンに選ばれた理由も分かろうと言うものです。アイカツの軌跡を凝縮したステージ。最高でありました。

私たちの熱いアイドル活動!アイカツ、これからも続きます!

ノエルちゃんが主人公の物語ということで期待していたドリームストーリーでしたが、ノエルちゃんだけでなくあかりジェネレーションを始めとする初代アイカツの集大成として、そしてアイカツオンパレードのもう一つの結末という意味でもストーリー的な満足度は高く、ウェブ配信の短編とは言いつつ当初の期待値を上回る内容で本当に嬉しい限りでした。

予算の都合や昨今の情勢で決して簡単な制作ではなかったと思うけど、アイカツシリーズを大切にする制作サイドの情熱は伝わってきており、既に予告されているアイカツ新プロジェクトの動向に対する期待も増し増しで膨らみ続けているところです。

歴代アイドル総出演の夢のコラボが繰り広げられたアイカツオンパレードがアイカツシリーズの一つの集大成的な内容であったこと。このドリームストーリーが初代アイカツの「その後」を補完し、更に先という形に一つの区切りをつける位置づけであったこと。これらのことからこれまでのアイカツシリーズは本当にここで大きな区切りを迎えることになるのではないかと個人的には感じているわけです。

仮に新プロジェクトが大本命のテレビ新シリーズであったとして。それはこれまでとは全く毛色の異なる本当に新たな可能性を切り開くものになるのではないかと思います。例えるならライバルでもあるプリティーシリーズがプリリズからプリパラへと移行した時のようなね。同一シリーズではあるけど新基軸。そういったコンテンツ展開が成されるのではないかと。

ともあれアイカツのテーマと受け継がれてきた魂の根幹はきっと揺るがない。大切にしてきたものを尊びつつ失敗を恐れず挑戦する心が未来へと続く扉を開く。無限に広がる新たな可能性を掴み更に発展していってくれたら嬉しい。その中であかりとノエルの約束が実現したように。いつかノエルとらきが交わした約束が果たされる日が来たらいいよね。

アイカツはまだまだ終わらない。私たちの熱いアイドル活動!アイカツ、これからも続きます!という締めで次への展望に繋げてくれたように。ますます熱くなっていく新たなアイカツに対する期待と希望を胸に膨らませてアイカツオンパレードの感想を締めたいと思いまする。らきちゃん、ノエルちゃん、オンパレードの主人公という大役お疲れ様!素敵なアイカツをありがとう!