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トロピカル~ジュ!プリキュア 第30話 「大選挙!ローラが生徒会長!?」 感想

トロピカル~ジュ!プリキュア 第30話 「大選挙!ローラが生徒会長!?」 感想

ローラ・ラメール生徒会長(女王)爆誕!?

は当然のように実現しなかったのだけど安定のローラのお調子者な面がクローズアップされる一方で、彼女が当初から目指す女王という夢に対し、生徒会長選挙を通じてアプローチを試みていた回でもあったのかなと思います。他ならぬローラ自身が生徒会長選挙を女王になるための予行演習と言ったけど、奇しくもそれは一面において正しいものだったのではないかな。

自分のやりたいことや欲望の赴くままに何かを押し進めようとしても民衆の支持は得られないし周りからの理解だって得られない。都合が良く聞こえの良い空想妄想では誰の心も動かすことは叶わない。本当にやりたいことは何かを模索し、それを叶える為に具体的にどういう道筋を示し納得を得るか。集団を率いる長に求められる資質のようなものを選挙を通して問われていたように映る。

今自分が本当にやりたいことを実現すべく周囲にそれを提示し、周りの理解を得た上で力を貸してくれる人の思いに寄り添い、その人達の為に何ができるかに思いを馳せて施策を打つ。独りよがりになるのではなく自分のやりたいことと周囲の願いや幸せを汲み取り調和を保つ。今回の一件を通しそのことに思いを馳せ学び取ったことが何より意義あることなんじゃないかなと思う次第。

最終演説より仲間のピンチを救うことを優先して会長になれるチャンスは不意にしたが、生徒会長になること以上にローラにとっては大切なことを感じ取る機会になったと思います。トロプリのテーマでもある今自分が一番やりたいこととローラの夢や将来という側面を上手い形で絡めた構成でした。選挙では負けたけどこの経験と失敗がきっと次の機会で活きてくる。

相変わらず最後はお調子に乗ってたけど、その強メンタルで自信家なところも含めて、ローラという人物の将来性と資質を感じずにはいられなかったのです。たとえ独裁者であっても一人の力で一国を動かすことは叶わない。自分のやりたいことを周りの人と力を合わせて現実のものにしていけるような女王に。ローラがそんな存在になれたらいいなと思える今回のお話でした。

桜川先生の口から不意に語られたあすか先輩と白鳥百合子の過去の経緯。今回も要所で二人の関係が仄めかされていましたが、ここに来てテニス部時代にダブルスを組んでいた二人の間に何があったのか語られそうな気配で楽しみすぎる。ぶっちゃけ生徒会長選挙の行方以上にこっちのほうが気になってしまった感もあるのだが、来週の修学旅行で何を見せてくれるのか。本当に楽しみです。