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ワッチャプリマジ! 第38話 「かつ目でござる!これが私らのデュオだお!」 感想

ワッチャプリマジ! 第38話 「かつ目でござる!これが私らのデュオだお!」 感想

大トリを飾るみるきぃれもん堂々のデビュー!

足並みや波長を揃えて新たな可能性を開拓するデュオの輝きもあれば、一人ひとりが持つ強烈な個性を損なうことなく、更に研ぎ澄ましぶつけ合うことでより強い輝きを放つデュオもある。みるきぃれもんの二人はまさに後者だったわけだが、デュオの特性がプリマジスタとして個人でやってきた二人の経緯とか強みが反映されたものになっているのが良いなと思えたところ。

負ける勝負はしないを信条に自分がどうすれば最大限に可愛くなれるのかを考え続けるみるきの研究熱心な一面。彼女の強かさは今回も健在でしたし、元は控えめな見た目や性格から今の姿であざと可愛さを発揮してプリマジスタとして活動しているのも、みるきの並々ならぬ決意と覚悟の表れであり、ここは彼女にとって簡単に譲ることは出来ない根底を成す部分。

第20話などを筆頭に今までのみるきメイン回で示されてきた通り、それこそがプリマジスタ甘瓜みるきの魅力であり強みなのである。本来の自分のイメージとは異なる姿形でプリマジを行い、自分の思いや感情を発信するという点においては、れもんもみるきと同様なのです。強烈な個を持つ二人にそれぞれ根強いファンが付いているのも、それだけ二人がプリマジで訴えかける力が強いことの証左なのである。

だからこそどちらかに合わせることで、逆にその強烈な個のイメージや強みが薄れてしまうのであれば、デュオを組む意義も優位性も失ってしまいかねないわけで。自然体・ありのままを体現する陽比野まつりを筆頭に、他のプリマジスタとは在り方やコンセプトが異なるのがみるれもであり、二人のデュオが協調よりも各々の個性を尖らせる方向性に梶を切ったのも、二人の特性や今までの経緯、何よりプリマジスタとして持つ二人のコンセプトを反映すればこそのものだったと思います。

私生活においてもみるきの信条を培ったと思しき要素が垣間見えましたし、自分を貫く意思の強さと覚悟に触れることで、れもんも刺激を受けて負けじと自分を出すべくみるきにぶつかっていったのも良かった。デュオ活動を通して改めてみるれもの二人がプリマジに何を求め、どんなことを発信しようとしているのかが見えたし、最初からみるきを認めていたれもんは別として、みるきがプリマジスタ心愛れもんの実力や強みを高く評価していることが伺えたのが、何よりの収穫だったと言えるかもしれません。

負ける勝負はしない。その宣言通り一人ひとりの個性を全開にしてぶつけ合い、見事最優秀デュオの座を勝ち取ってくれたみるきぃれもん。プリマジステージが秘めた可能性はプリマジスタの数だけある。それぞれに異なるコンセプトや強みを持つ。各プリマジスタがプリマジに懸ける衝動や情熱。それがもたらす可能性の多様さを改めて見せつけられたデュオシーズンでありました。

みるきぃれもんの新曲『Sweetness×Darkness』お披露目!みるきの可愛らしさとれもんの格好良さが合わさった楽曲イメージですが、二つで一つの楽曲というよりはそれぞれ単独の楽曲を繋ぎ合わせているという印象が強く、まさに一人ひとりの個性を打ち出しぶつけ合うという本編でのやり取りが反映されている一風変わった楽曲イメージに仕上がっているのかなと感じます。

転調するパートもフェードインやフェードアウトではなくハッキリ切り替わる感じですし、互いの強みをそれぞれ打ち出すことで生まれる力強さを表現している楽曲ではないだろうか。イメージ的にはプリチャンのリングマリィに近いものがあるかもしれないが、より明確にそれぞれのパートが独立した形で構成されていて。

可愛らしさと格好良さ。相反する要素で成り立つステージ。二人に与えられたエレメンツコーデ、ブライトネスエレメンツとダークネスエレメンツのコーデが、二人のイメージ形成に華を添えてくれていたんじゃないかな。合わせるだけが、強調することだけが全てではない!みるれもの二人だから出来たデュオのコンセプト表現を堪能させていただきました!