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ワッチャプリマジ! 第29話 「誰と組む?フィーリングデュオ大会」 感想

ワッチャプリマジ! 第29話 「誰と組む?フィーリングデュオ大会」 感想

各人の思惑が入り乱れるデュオ結成エピソード!

新オープニングで誰と誰がデュオを組むのかは予め提示されているのですが、それ故にデュオ結成に至るまでの過程や、デュオとしての活動を通して各プリマジスタが何を得て如何なる成長を見せてくれるのかは非常に重要で見せ所にもなると思います。そこへいくと今回のれもんとみるきの結成に至るまでの流れは、双方の特色や強み弱みに触れ合った上で刺激を受ける形で見ていて心地良い。

通常時とプリマジスタ時で主に心情面において平時と異なる。れもんは通常時の怯む姿は鳴りを潜めて力強くなるし、みるきは平時のストレートな物言いや腹黒さとは裏腹に徹底的な可愛さで自らを包み込み貫き通す。この点において二人は共通性を持つプリマジスタと言えると思いますが、お互いにそれぞれの長所や短所に触れ合い理解を示しあった上で繋がっているのが良いなと感じるところ。

何事においても自らを卑下する傾向のれもんの卑屈さを、みるきは良しとしないが、それもありのままでは見向きもされなかった自分から変わった経緯を持つ彼女だから認めるわけにもいかないのだろう。一方でみるきも他の誰よりも自分の素の姿や感情表現をれもんに対して見せているが、その上で自分の信条を貫き通しステージで輝いているからこそ、れもんはみるきの眩しさに勇気を貰い惹かれるのだろう。

だからこそありのままの姿を晒したれもんが、みるきの言う自分を推してくれる誰かになるのが尊いし、漆黒の明星としての顔を持つれもんが強く推したいと思わせたプリマジスタ甘瓜みるきの魅力も改めて知らしめることが出来たのではないだろうかと。それぞれが今まで辿ってきた経緯。強みや弱みを含めた特性。それらをしっかり踏襲しながら二人の相性の良さを際立たせてくれる構成でした。

フィーリングデュオ大会的には余り物で自称味噌っかすな二人ですが、自分の良いところや悪いところに誰よりも真っ向から向き合い、その上でどうすれば良い方向に変われるのかを真剣に考え続けて道を切り開く確かな芯の強さを備えた二人。そんな二人だからこそ応援したくなるし報われてほしいと視聴者目線でも思えてしまう。そんな人は何故推しを推したくなるのかを考えさせられる回でもありました。

争奪戦にもなったあまねと鉄板のひなのデュオ、ある意味どうなるかが全く読めないまつりとあうるのデュオも楽しみだけど、やっぱり一視聴者としては王道にして正統派の道を征くれもんとみるきの活躍が一番楽しみだなと思えるデュオ結成回でした。作中では余り物という扱いこそ受けたけど、リアルでは子供も大友も含めて一番人気を取りそうなのはこの二人なんじゃないかと思えてならない。

声だけの出演でも絶大なインパクトがあったけど、MCマダオが姿付きで登場したことで、その存在感を確実に刻みつけてくれました。プリマジにおけるめが兄ぃ枠というか。中の人が大御所で一見すると突飛でふざけた格好してるところなんかはドン・ボンビーを彷彿とさせるところもある気がするが…。彼が本当にただのMCなのか物語において実は非常に重要な役割を持つ立ち位置にいる方なのか。

「おわかりいただけただろうか」みたいの中の人ネタ等を挟みつつ、本編で着々と存在感を増し続ける彼が、今後どうなっていくかも気に留めておきたい。ボンビーさんみたいに全ての黒幕みたいことはないと思うけど、一応プリマジ運営側の人ではあると思うし御芽河との関わりもある人なのかなぁ。