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ワッチャプリマジ! 第19話 「みんなで!また行ったのカイ☆魔法界!」 感想

ワッチャプリマジ! 第19話 「みんなで!また行ったのカイ☆魔法界!」 感想

心がワチャワチャする魔法界探訪!

プリマジ合宿編も佳境に入ってきた感じもありますが、エキシビションのセンターが選ばれる直前の今回は束の間の小休止回。まつり達にとっては降って湧いた休日。休みを利用し普段は出来ないことをしたり行けないところに行ったりということでの魔法界行きでしたが、プリマジを通しての違う世界の住人達との交流よって、プリマジスタとしての自分が成してきたことやプリマジの可能性を改めて自覚出来た回でもあったと思います。

お休みならではの素の状態というかオフ仕様の自然体の姿でファンと触れ合い、普段は見せないところや見えにくいところが見える。まつり達にとってのそれが人間界ではなく魔法界側でも自分たちにファンがいて絶大な人気を誇っていることでしたし、魔法界側のファンたちにとってはステージ外でのプリマジスタの顔が見られたことがそれに該当すると言えるだろう。

この普段見えないところが見えてくるという意味では、御芽河コーポレーションの動向についても同様であり、今回は普段は見えにくいというかここまでぼかされていたプリマジの舞台裏に纏わるあれこれが見え隠れしていた回でもあったと思います。純粋にプリマジ界を盛り上げようとしつつも我欲を通す御芽河阿智彦の無理強いや独断。それと微妙に噛み合わない祈瑠との温度差も垣間見えていました。

最後のジェニファー救出を求める謎の声や、御芽河コーポレーションの思惑とは異なる独自の判断で動いている気配もあるひゅーいやウンディーネの動向等々。合宿編の後の展開に向けた布石として純粋かつ懸命に頑張るプリマジスタ達の思いとは裏腹に、プリマジを中心とした様々な思惑の絡み合いが起きていることを改めて感じる内容でした。

橙真が拉致られた回でもそれとなく仄めかされていたが、古の魔法使いにとってチュッピはワッチャを生み出す為の贄。一方的に搾取し利用する存在と考えるような者も少なからず存在する。御芽河阿智彦の独断専行も形は違えどこれに通ずるところがあり、魔法界のファンとの交友を深め双方向なやり取りをしていたまつり達プリマジスタとの対照的なところも際立っていたかと思います。

陰謀とまでは言わずとも様々な思惑が渦巻く作中のプリマジ界隈において、まつりが心躍るようなワチャワチャする気持ちを持ち続け広げていくことが出来るのか。合宿終了後のエキシビジョンと今後の動向がますます楽しみになる下準備の回でした。センターが誰になるのかも楽しみですな~。

父親の頑固さというか融通の利かなさをしっかり受け継いでいる感じもある御芽河祈瑠も本格的に本筋に関わり始めてきました。そこそこ結果を出して自分なりに考えて動いているのに、その尽くを父親に駄目だしされて無茶振りされていてストレス溜めてそうですな。

父親に無理難題を次々に押し付けられた挙げ句に、やることなすこと駄目出しされて次第に歪んでいきそうな危うさを感じさせる。どこかで革命を起こして反旗を翻すんじゃないかと早くも危惧するところですが、彼や未だ本格参戦してない御芽河あうるも含めて、御芽河家の動向は今後更に注目して見ていきたいところです。 

露天の商品として陳列されていた色違いのペンギン先生が、本作プリマジが紛うことなきプリティーシリーズに連なる一作であることを実感させてくれる。