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キラッとプリ☆チャン 第113話 「パシャリ!笑顔のシャッターチャンスだッチュ!」 感想

キラッとプリ☆チャン 第113話 「パシャリ!笑顔のシャッターチャンスだッチュ!」 感想

各プリチャンアイドルならではの強みや魅力がある。

パシャステ写真撮影のモデル体験!自分や相手の特性や強みを改めて知る!

プリチャンアイドルの強みや魅力はプリチャンアイドルの数だけ存在することを改めて思い知らされる。キラッツにしてもメルティックにしても、それぞれに合った特性や良さがあり、仮に相手の良いところをそのまま真似たからと言って、持ち前の魅力を発揮し強みを最大限に活かした相手の領域に届くことは難しい。故に自分たちの強みや魅力がどこにあるのか。それを客観的に見て知ることは大事なこと。

写真はまさに自分たちの姿を客観的に捉えるために最適なツールの一つ。それは時に自分たちですら気づかなかった意外な姿や可能性を切り出し写し出してくれる。アリスが引き出してくれた自然体でいることが強みのキラッツと、ユヅルが引き出した高度な専門技術と知識の研鑽の果てに生み出される気品や高潔さが強みのメルティック。

それはどちらが正しいとか優劣があるとかいうことではなく、それぞれの適正に見合った魅力の打ち出し方があることを改めて指し示してくれている。プリチャンアイドルの数だけ可能性があり、そのプリチャンアイドルにしか出来ないことがある。プリチャンアイドルだけでなく配信に携わるカメラマンの視点も交え、更にプリチャンの可能性を広げてくれる話運びが心地良い。

彼を知り己を知れば百戦殆からず、とは少し違うかもしれないが、自分たちの本質を見極め相手の強みを知ることで、プリチャンアイドルとしての可能性は更に拡張され、より高次に至る為の足掛かりとなるんじゃないかなと思うわけです。ライバル関係であることを改めて意識し合ったキラッツとメルティックが、今度は自分と相手の強みと魅力を改めて認識して高め合っていく。

これこそがライバル!これこそがプリチャン!ということで物語全体の構成で見ても着実なステップアップを図るため丁寧に階段を一つ一つ登っていっている感じで良い。プリチャンアイドルとして様々な経験を積み重ね一定の地位を得た今だからこそ、原点に立ち返り改めて振り返って見ることで気づけることがある。三年目ならではのエピソード展開とも言えるかもしれない。

あと個人的にユヅルさんがカメラマンとしてとても優秀な人材ということを、改めて示してくれたのも嬉しかったなぁ。あのメルティックの面々が絶賛する程の腕前と確かな知識。カメラマン同士アリスとの対比で気付かされたこともあったけど、ステップアップしてるのは何もプリチャンアイドルだけに非ずで。自分のルーツを見極め強みや特性を知る。何もプリチャンに限ったことではなく、生きていく上で求められる大切なことを学べた気がする今回のプリチャンなのでした。

誰かの笑顔が自分の喜び!アリスとソルルのルーツは…

自分の強みや特性を知り己の根源に迫る。キラッツに大切なことを気づかせてくれたアリスでしたが、反面その点に関してはアリスとソルルの方が不明瞭なところがあり、今回の話のテーマは今後の物語を左右しうる要因の一つになるところかもしれませんね。片やアリスは自分の出自や両親の詳細を知らず、片やソルルは前回の話で記憶喪失に陥っていることを仄めかされたばかり。

例え自分の起源を知らなくてもアリスもソルルも明るく前向きに日々を楽しく生きている。現状それに不満はないし満ち足りていると言えばそうなのかもしれない。でも、どこかで一歩踏み出しきれていないように映るのもまた事実。客観的かつ間接的な立場から関わることが多いのも、足元が不安定で定まっていないことが少なからず影響しているのかもしれない。

キラッチュ筆頭にマスコットが自我を持つようになったのも、バーチャルプリチャンアイドルだいあが登場して以降のことだったが、プリチャンランド完成より遥か前のアリス幼少時からソルルが行動を共にしていたり等、自我を持つマスコットのルーツがどこから来ているものなのか。前回の感想でも少し触れたけど個人的に地味に気になっているポイントの一つなのです。

虹ノ咲さんとだいあ再登場の際に、その辺りの諸々を絡めて描くこともあるのかもしれないが、何はともあれアリスとソルルが抱えている事情については引き続き注視していきたい。