遠く離れてもメルティックの気持ちは常に一緒にある!
メルティックスターのセンターと言うか中心はあんななのだけど、やはり精神的な支柱にして三人を一つに結びつけているのはめるなのだなぁということを改めて突きつけられた回でもありました。頂に燦然と輝くべき星々が二つに別れていた初期のメルティックもそうでしたが、めるがいるからあんなとさらも常に上を目指す強きメルティックで在れるということが描かれていましたもんね。
今回はあんなとさらにとってめるがどういう存在であるかを改めて認識する一方で、めるにとってあんなとさらがどういう存在なのかを描いていた側面が強かったと思います。独自の感性と天才性故に孤独を感じていた幼少期。両親とも離れて暮らす中、それを埋めて楽しいや嬉しいを共有して一緒に居てくれる二人は、めるにとって一番の親友でもあり家族同然の存在。
それだけにいくら大好きな両親と久方ぶりに再会したとは言え、めるがあんなとさらの元を躊躇なく離れる選択をするのは違和感ありまくりだったんだけど、オチを見て全てを納得するしかなかったのである。まさか宇宙から登校してくるとか思わないじゃない。でも、プリチャンでめるめるならやってもおかしくはないなという下地が既に出来上がってるから恐ろしい。
めるとメルティックスターだから出来た別離に伴う痛みや苦しみ。互いの存在が自分にとってどういうものなのかを噛み締められるエピソードだったんじゃないかなと。いくらプリチャンとは言え他のキャラではやはりこうはいかないもんね。みらいがあわや宇宙に打ち上げられそうになった話が以前あったけど、やはりあれは未遂で終わりましたし。あの時のほうが危機感はあったかもしれないが。
ともあれ以前メルティックが離れ離れになったときは、お互いの齟齬によってすれ違いが生じてしまったが、今回はあんなとさらがめるの思いを尊重し、例え離れることになっても気持ちは一緒でめるの所に届くくらいの高みを目指すと、最終的には前向きな気持ちで後押ししたところに内面的な成熟や成長を感じた次第なのです。まさにメルティックの軌跡と今後を指し示す尊き回でありました。
メルティック三人の幼少期のエピソードからして強いし、一度は離れ離れになり再度結びついた経緯があるからこそ、三人で気持ちを一つにして一緒に同じものを見据えて目指せることの喜びや尊さも噛み締められるというものです。やっぱりメルティックしか勝たん。双方を中立的な立場で見て伝達するメルパンがいたのも大きかったよね。今は四人で真のメルティックスター!宇宙レベルも手に入れてクイーンズグランプリでも大いに活躍して欲しい!
自慢のくるくるツインテがしおしおになる程に気落ちしているあんなを鼓舞するえもちゃんが良かった。逆も然りなんだけどこの二人の関係性もやはり唯一無二なところがあって、本当に大事な時には互いに甘えや泣き言を許さないところが素敵。全ては本当に相手のことを思っているからこそ出る言動で。小さいときからずっと一緒にいる相手の大切さもえもちゃんだから察せられることでもあるよね。
最初は歯牙にもかけていなかったキラッツに、プリチャンアイドルとしての心構えや成すべきことを諭され発破をかけられる。えもとあんな、キラッツとメルティックの関係性の変化と軌跡を感じられる部分でもあり、ライバルっていいものだと改めて思わせてくれる一幕でもありました。
かつては自分たちのことだけでもいっぱいいっぱいだったキラッツが、あんな達だけでなく応援してくれるファンやライバルのことを慮るところに、えもちゃんとキラッツのプリチャンアイドルとしての成長を見た思いで一杯。
これは今後の展開に向けての布石なのだろうか。めるパパとめるママが宇宙で受信したという変なノイズ。そしてソルルが感じ取った妙な気配。ルルナも以前「太陽は月を騙す」的なことを言ってましたし、宇宙的な要素が絡んだ今回のタイミングで、ソルルが月を見上げていることもあって不穏な空気を感じずにはいられない。この描写が後々どう効いてくるのか。楽しみでもあるが今は不安のほうが大きいかもしれない。