密やかに伸びやかに

アニメ、PCゲーム、PC関連のニッチな備忘録

ミュークルドリーミーみっくす! 第13話 「天の川はワクワクキラキラ!」 感想

ミュークルドリーミーみっくす! 第13話 「天の川はワクワクキラキラ!」 感想

伝えたい思いと切なる願い。

思っていてもなかなか上手く相手に伝えられないことや、願っていてもそれを口に出して表出するのって往々にして難しいものです。それだけに願いを短冊に込めて尊ぶ七夕のイベントの特質と、言葉を話せないが故に上手く思っていることを伝えられない赤ちゃんの性質を、巧い形で融合してゆめ達がちあちゃんと向き合い、また一つ赤ちゃんに対する理解を深める育児要素を反映した回に仕上げていたなと感心させられる。

一年に一度しか会えないとされる織姫と彦星の境遇を、幼少期からずっと一緒にいるゆめと朝陽の関係性に重ねて見せる対比構造になっているのも興味深く、一年に一度しか会えずとも確かな繋がりを維持して通じ合っている織姫と彦星がいる一方で、近すぎるが故になかなか相手の気持ちに気付けない幼馴染関係のもどかしさやいじらしさも引き立っていたかなと思います。

いつでも伝えられる距離にいるはずなのに伝えられない。上手く言葉にできない願いや思いがある。ちあちゃんと真剣に向き合い、その心情を察しようと務めたように、いつか朝陽が短冊に書いたもう一つの願いが、ゆめに正しく伝わるような日が来ると良いなと思わずにはいられないのです。

新商品チアふるステッキの宣伝もバッチリ出来たし言うことない!アッキーやアクムーちゃんの不穏な動きはあるものの、乗っ取られたミュークルレインボウも無事に浄化され、これで後顧の憂いなく楽しい夏に突入できるというものです。夏と言えば去年の花火大会では朝陽とゆめと森村さんの間で色々とあったりしましたし、多感な少年少女たちが揺れ動く時期でもあるわけで。

ひと夏の経験が少年少女たちを劇的に変化させる。かどうかは分からないけど今年も何かしら見せてくれるのではないかと期待しています。繊細で未成熟な若人たちの心は複雑に揺れ移ろいゆくもの。ちあちゃんもハイハイ出来るようになりましたが、なにか一つのキッカケで大きく成長する。思春期真っ只中のゆめ達の変遷を見届けていきたものです。

子守唄に数列を織り込むことこ先輩の知的教育!フィボナッチ数列を学べる女児アニメ、それがミュークルドリーミーみっくす!いや、しかし今回はことこ先輩にちあちゃんのお世話係の役目が回ってきましたが、流石年上で年長者だけあって大人っぽさというかママみに溢れていたと思います。私服姿も色っぽかったですしね。流石、ことこ先輩はみんなの頼れるお姉さんなのだ!