ゆめちゃんの切なる願いが悪夢を払拭する光となるか!?
自らの内にあった悪夢の種を肥大化させて暴走し始めたアクムーちゃんを止めるべく奔走する最終決戦。敵対していたサンシャルルも自ら正体を明かし、この難局を乗り越えるべく共闘するという王道の展開は、まさに二年目のラストを飾るに相応しい。一年目の出来事を経て経験者は語るという杉山先輩の含蓄がありすぎる言葉に全てが集約されていたような気もします。
アクムーちゃんも夢世界でワクワクキラキラを悪夢に染めることに終始してましたし、あのパンクな言動と軽いノリでいまいちシリアスにはなりきれないところもあるが、それもミュークルドリーミーらしさが反映されればこそなところもあるのでね。一年目の終盤も大元を辿れば女王様姉妹のたくあん解釈論争に端を発していたアレコレだったので、そこに関しては今更なのである。
ただ、危機的状況を前にしての一致団結。特に古文書の解析にあたった頭脳派集団の頼もしさたるや半端なものではなく、普段でもことこ先輩一人いれば大抵のことは何とかなる感もある作品でしたが、そこにサンシャルルも加わったことで本当に何でも解決してくれそうな安心感が増したところもありました。ある意味ユメシンクロを用いるゆめ以上に頼もしいところがあるのは間違いない。
少し脱線しましたが気になっていたちあちゃんのドリームパートナーの正体、物語開始時に提示されてたドリーミーストーンを集めたご褒美で叶えるゆめの願い等も、駆け足気味ではあるけど回収されて物語の中で用いられていました。ゆめが個人的な願望や欲望を叶えるのではなく、全ての人の夢が輝くことを願うのも、これまで沢山の人の夢に触れて、その幸せに満ちた夢のワクワクキラキラに触れればこそ芽生えた願いなのだろう。
ちあちゃんのドリームパートナーに関しては、何だかんだでアクムーちゃんになると思っていたので、それがみゅーちゃんであったことは個人的に少し意外でした。ぬいぐるみと人間の二人一組が基本線だったので、そもそもその可能性を端から除外してたこともあるが。ゆめも含めて三人それぞれがプリンセスというのもやや性急で、この辺りは放送期間に収める為に詰め込み過ぎなところがあったかなと。
一度は浄化しかけたアクムーちゃんもまだまだ諦めてはおらず、最終的にどのような落とし所に持っていくのか引き続き注目したい。ゆめが願ったみんなの夢の中には当然アクムーちゃんも含まれて然るべきであり、どのようなアプローチを経てアクムーちゃんがワクワクキラキラを取り戻すのか楽しみ。本当に残り少なくなったみっくすの放送話数。最後の最後まで全力で走り抜けて欲しい。
上でも書いたけど一五町が誇る頭脳派集団の頼もしさたるやね。科学担当、分析担当としてのサンシャルルの存在感を発揮しつつ、虫が苦手という三人共通の弱点も露呈する中、淡々とやるべきことをこなすことこ先輩の隙のなさっぷりがまた際立っておりました。
やはり、ミュークルドリーミーにおいて最高の頼もしく最も恐ろしい存在はことこ先輩であることを改めて実感させられたのであります。ことこ先輩ってやっぱり凄いや!