アクムー様の意外な生い立ちが明らかに。
ミラクルドリーミー王国の成り立ちを追う中で判明したアクムーちゃんの意外な正体。元々ドリーミー王国の女王でオモロー様という名であったことや、合法ロリで長い時を生きつつもアクムー様として悪さを働くようになってから何者かに封印されて今に至っている等、一年目の物語との繋がりも含めて舞台裏で起こっていたもう一つの世界の流れが結びつき一つの流れになった回でした。
おもしろサプライズが大好きで皆を驚かせることに喜びや楽しみを見出すオモロー様が、いつしかそれだけで満足できなくなり、より過激で刺激に満ちた物を追い求めた結果として悪夢の力に傾倒し、アクムー様へと変貌を遂げたのも分からないでもないところがある。純粋悪というか最初の目的を遂げて次へと向かう過程で、次第に歯止めが掛からなくなり一線を越えることもままあること。
まして当代の女王様姉妹と異なり女王として一人であったアクムー様は、ある種の暴走を止める相手もいなかっただろうし、親しい誰かとサプライズを共有することもなかっただろう。アクムー様がおもしろサプライズに拘るのもそういった事情があったからかもだが、少なくとも身内のたくあんの戦いで諍いを起こした当代の女王様姉妹に比べたら、まだ闇堕ちする理由に妥当性があるとも思ってしまったよ。
ミラクルドリーミー王国の女王様もまともな代も当然いたのだろうが、今のところ作中で出てきている女王様達がアレな人ばっかりなのも悲しき運命と言えるのかもしれません。アクムー様は意外と鋭いところもあるし行動力もあって当代の女王様姉妹と比べるとまだまともに見えなくもないかもしれない。気になるのはかつてアクムー様を封印した「ほにゃらら」なる存在ですが、二年目後半の鍵の一つとして頭の隅に留めておきたい。
あとはアクムー様が遂にゆめ達と直接対峙したり、どうじょ～にハマったちあちゃんの可愛さにほだされて骨抜きにされたりと見どころもあったのですが、必要以上に重くなりすぎないのが本作が本作たる所以か。同じく骨抜き状態のアッキーを支えるべく、杉山先輩と律が一緒にいるのに目をつけて早くも次の動きを見据えるアクムー様の思惑も含め、ここから物語がどう転がっていくのか見届けていきたい。
ゆにっちアビスの有無を調べられるのがすうちゃんしか居ないのでアレなんだが、やはりことこ先輩とすうちゃんがいないと物事が回っていかないことを改めて思い知らされたよ。普段は高等部に居て常にゆめ達と一緒にいられないことこ先輩＆すうちゃんが不在の状況に陥ったらと思うと…恐ろしい。
古文書の解読だったり頭脳労働を放棄してことこ先輩に頼ること前提のゆめ・まいら・ときわ三人の姿勢だったり。ユメシンクロやミュークルレインボウの力とは別に、ゆめ達一行にとって欠かすことの出来ない存在であることは疑いようもないのである。
