だっし&ふんにゅうが幸せになるお笑いをお届け!
ホビアニ女児アニにおいては半ばお約束とも言える芸人さんのゲスト出演回。今回ゲストで出演したナイツの塙宣之さんが何故ミュークルドリーミーに出演することになったのか。本作に触れるキッカケが何だったのか。それを知っている人と知らない人では受け止め方に差が出るところかもしれないが、ツイッター上でのとあるツイートに公式が反応し、更に見事な返しをしたことに端を発していると思うとそれだけでもう面白い。
そもそも何でゲスト出演したのか良く分からないという類の起用ではなく、ドリームゲートを開くに至るまでの相応の流れがあったんだよということを記しておきたかったのです。まぁ幼女先輩にはそういう背景とか関係ないし、純粋に作品内で描かれたことを受け止めていると思うので、その辺の諸々の事情は大きなお友達だけが知っておけばいいことなのだ。
閑話休題。今回はまいらとぺこっちから成るだっしふんにゅうがメインの回だったけど、それと同時に今年度に入って正式に結成されたお笑い研究部としての活動。そこに関わる他の面々の掘り下げ的な内容になっていたのが個人的には良かったなと思えたところです。一年目でもまいらのお笑い好きは一貫していたし、要所要所で小ネタを挟んだりボケ突っ込みを繰り広げたりはしていたけどね。
反面ゆめとときわはチア部、ことこはパソコン部、朝陽はテニス部として活動するところが本筋に絡む一方で、まいらはお笑いよりもモデルとしての活動が取り沙汰されることの方が多かった印象もある。まぁミュークル屈指の神回とも評される月島親子に纏わるエピソードだけでもお笑い関連の要素は十分お釣りが来ると言えばそれまでなのだが、物語序盤で立ち上げたお笑い研究部が日の目を見る機会が少ないとも感じていた。
そこへいくと今回の芸人さんをゲストに起用する趣旨の回は、部員も増えて正式な部として認められたお笑い研究部にスポットライトを当てる絶好の機会だったと思うわけです。フィッシュオアチキンの三人もそうだけどパートナーメイトとは異なるまいらのコミュニティ。チア部やテニス部やパソコン部でそれぞれ独自の繋がりを持つ他の面々と同様に、まいらのそういった姿を見られたことが嬉しかったなと。
ゲストの塙さんも下手に主張しすぎるような役回りではなく、あくまで主役たちと本筋の物語を引き立てるための支えとして。一種のスパイスというかいつもと違ったテイストを演出する刺激をもたらす役割に終始していたのが好印象で却って良かったのではないかと。主役を喰うような強烈なのも偶には良いのかもだけど、何事も過ぎれば毒となりかねないので。この辺りの塩梅というか采配にもミュークルらしさを感じました。
物語全体で言えば小休止的な回でもあったかもですが、年間放送作品においてはこういう回も非常に大事。季節が移ろう最中の時期に、新年度の幕開けから少し経って人間関係も少しずつ変化している状況。衣替えして服装も変わったことも含め、そういう微細な変化を感じ取れたのも良かったのではないかと思います。この積み重ねの先に皆が幸せになるコンテンツの成熟がきっとある。
今回お笑いグランプリに出場した中ではミックスブーケの三人が一番まとも?な漫才をしていたような気もしますが、個人的には客席に居たことこ先輩の寸評が一番面白かった可能性。
ミュークル主要キャラの服装バリエーションは豊富で、お洒落なので季節ごとの変化はやはり新鮮だし味わい深いものがある。その中で昨年に続き今年も皆が衣替えをして夏の衣装になる中、野外においてはまいらちゃんだけ長袖を着て日焼け対策をキッチリしてて流石だなと。冒頭シーンでは二の腕を出してたけどお空の上のお城で屋内だしね。最後のシーンではしっかり肌を隠す服装してたし、まいらちゃんのプロモデルとしての徹底した姿勢に改めて敬服せざるを得ないのだ。