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ひろがるスカイ!プリキュア 第11話 「気まずい二人!?ツバサとあげは」 感想

ひろがるスカイ!プリキュア 第11話 「気まずい二人!?ツバサとあげは」 感想

あげはとツバサの濃厚おねショタ描写で日曜朝から満たされる。

やってきました公式おねショタ回。初の男子プリキュアであるツバサと、初の成人プリキュアであるあげはの設定が公開されたときから、この年の差と性別を超えた交流を期待している自分がいましたが、それらの設定を活かして私の期待を上回るものを見せてくれて感謝感激。特にあげはに振り回される形になったツバサの少年心の機微が秀逸で。年上お姉さんに翻弄される様も実に羨まけしからん。

綺麗な年上お姉さんと接するにあたって、それだけで照れくさかったりする少年の心の在り方もさることながら、やっぱり子ども扱いされたくないとか対等とまではいかずとも格好いいところや頼りにされたい気持ちは自然と湧き上がるもので。だって男の子だし!まぁそういう性別的な枠組みとか押し付けは置いておくとしても、ツバサ自身がエルのナイトを称し頼りがいのある人になりたいと願う子でもあるので。

だからこそあげはがからの「少年」呼びにも抵抗感を示すし、規範的な流れから逸脱するあげはの自由奔放な面に苦手意識を抱いてしまうのだろう。年齢も性別も考え方すら全く異なる。その一方で大切な人を守りたい気持ち、その人を傷つけられたことに対する憤りや、綺麗なものを見た際に心を動かされる感情は共通していて、実体験を通じそこに触れながら少しずつ心と物理的な距離感を縮めていく姿が心地良い。

山登りやアスレチック体験などの日常パートにおいてはあげはが主導して引っ張る形でしたが、プリキュアとしてキュアウィングとなった時には、ツバサの可愛らしくも男らしい頼りがいのある面が顔を出し、お姫様抱っこしながらあげはを嗜める形で逆転する様が堪らんよね。あげはからの少年呼びが、初めてツバサくん呼びに変化したところにも顕著にそれが現れており、まさにおねショタの真骨頂を見た思いでいっぱい。

ツバサの心の動きや思わず強がったり拗ねたりする感情も共感出来るし、綺麗なあげはお姉さんに見惚れてしまう気持ちも十二分に理解できる。少年たちが見ていて感じるものもあるのではないかと思える回であったのと同時に、大友としてはツバサの立ち位置が本当に羨ましくなる回でもありました。頑張れツバサくん、あげはお姉さんは可愛くて子供らしい一面と同じく少年の格好いいところもちゃんと見ていてくれてるよ!

時にグイグイ迫り少年の心を翻弄してくる。あげはお姉さんの言動が本当に魅力的で素晴らしい。こんな綺麗なお姉さんに弄ばれる、もとい引っ張ってもらい振り回されるような少年時代を過ごしてみたかった。これからも茶目っ気がありながらも要所ではみんなのことをしっかり見て見守ってくれる。年上お姉さん聖あげはの活躍に期待したい。思ったより引っ張られている彼女のプリキュアデビューも待ちきれない。

今週のエンディング冒頭担当はキュアエール!彼女の口癖にして決め台詞「なんでもできる!なんでもなれる!」は人間の持つ無限の可能性を感じさせてくれるのと同時に、初要素を多分に取り入れてシリーズの新たな転機となるだろう本作ひろプリが切り開く新たな可能性を指し示す言葉としても機能していて良いですね。ハグプリ要素で言うなら赤ちゃん繋がりではぐたんとエルちゃんが出会うようなシーンをね。劇場版などで見られる日が来るといいなと思わずにはいられない。