ここにエリザベスとナターシャのｷﾏｼﾀﾜｰを建てよう！
変わらぬ友情を確かなものにする為のひなたの努力が尊い
今はデジタル技術の普及もあって昔ほど離れたことで疎遠になることって少ないかもしれないが、それでも進学や就職などの人生の分岐点において、進路が分かれると途端に会わなくなって関係性が断絶するってこともあると思います。まして多感な年頃の少年少女は、その時々で新しく出会った人や経験によって大きく変わることも少なくないだけに余計にですね。
だからこそ変わらぬ永遠の友情をただ盲信するのではなく、それを確かなものにする為に積極的に動き頑張ることって大事なことだと思います。今回のエリザベス＆ナターシャ改めてえりことひなたにしても、久々の再会で気まずくなっても友達でいたい思いからもう一度会おうと自発的に動いてましたし、変わったようで変わっていないことの確信を得るにしても、意思の疎通を図る機会を得ることってやっぱり重要です。
えりことの変わらぬ友情を確信して勉強を放棄するかと思いきや、のどかやちゆと同じ高校に行きたい思いから、ひなたがこれからも勉強を頑張ることを決断したのもそういうことだと思います。漠然と状況に流されるまま、他人任せのままでは掴めたはずのものも失いかねません。変わらぬ友情を確かなものとし関係性を維持する為に自分から掴みに行くための努力。これが何よりも尊く大切にすべき精神なんじゃないかと。
勉強に難があってもコミュ能力抜群のひなたが、しかし友達関係に思い悩み、それを得るべく苦手なことにも向き合って頑張っていこうと決意するまでの流れも良かったです。「勉強が全てではない」は私も賛同するところなんだけど、それを出来ない当人がただ苦手なことや現実から目を背け逃避する為の言い訳に使うのはやはり違うのです。
コミュニケーション能力に優れ友達を大切に出来るひなただからこそ、友達と離れることなく一緒に居続けられる為のチャンスがあるなら全力で掴みにいける。ひなたの得手不得手に進路のことを絡め、上手い具合にまとめ上げていた回だったんじゃないかと思います。暫く離れていたエリザベスとの仲もより強固なものとなったし言うことはないのである。
あと今回はひなたの勉強に向き合う過程（特に集中力が切れて脱線したとこ）であるあるネタも多く、友達との別離や再会に関しても、ある程度年を重ねていればいるほど感じるところも多かったかなと思います。やっぱり中学から高校進学を機に離れると会わなくなっちゃう人もいるし、定期的に会ったり連絡を取り合うことって大切ですよね。このご時世でよりそれを痛感させられる今日此の頃です。
ともあれこれでのどか、ちゆ、ひなたのそれぞれが過去と向き合い自分の将来や進路に思いを馳せるエピソードを踏襲し、終盤に向けての下地作りが着々に行われてきてるのを感じますね～。ヒープリも当初の予定されていたエピソードをカットすることなく全て放送する方向にいってくれるといいな。
今も変わることなき二人の友情！エリザベスとナターシャの未来に幸あれ！
小学生の頃に別れてしまって以来の旧友との再会。若干の重みも含みつつ個人的にはコミュ障気味なエリザベスの心情のほうがより近くわかる気がします。かつて仲が良くても暫くぶりに再会したにもかかわらず、自分とは違うところで新しい友だちと凄く仲良くやってると分かったらモヤっちゃうのもね。女々しいかもしれないけど友達少ない人ほど、自分以外の誰かと自分以上に仲良いところを見せられると堪えることあるのですよ。
いつも一緒にいられた小学生のときならいざしらず、中学生になり別々の学校でそれぞれ違った道を歩んでいる今は当時のままではいられない。コミュ力抜群で友達も多いひなたには伝わりにくい感覚かもしれないが、だからこそこうして直接自分の素直な気持ちを伝えて今の自分を知ってもらう、見てもらう機会を設けることって大事なことなんだと思う。
感情的な重さを伴うのも相手のことを真剣に思えばこそのもの。ヤキモチを妬いてしまう程に今もひなたを友達として大切に思うエリザベスの素直な気持ちが伝わり二人を結びつけてくれて何よりなのです。ここにエリザベスとナターシャのｷﾏｼﾀﾜｰを建てよう。しかし、前々回のちゆとツバサもそうだったけど、ヒープリ主要キャラのライバルや友達は向けてくる感情が重い子が多いな！だがそれが良い！
集中力を欠いて度々脱線してしまうひなたの気持ちがよく分かる
普段からあまり勉強してないと習慣として身についてないので短時間で集中力を欠くのも致し方ない。しかし、今回のひなたの勉強描写って本当にあるあるネタの宝庫で当時の自分と重ねて見てしまったところがある。ほんの少しだけのつもりで読み始めた漫画やゲームが止まらなくなり、意味もなく部屋を片付け満足感に浸り力尽きるなんて…ありがちかもだけど本当にあるのだから仕方ない！
でも、今どきの子は自分が中学生だった頃よりも誘惑するものが溢れすぎていて大変だなと思います。今でもまともな人間とは言い難い自分だが、あの当時にソシャゲだ定額サブスクサービスだなんてものがあったとしたら、今以上の廃人ダメ人間になっていただろうことは想像に難くないのである。ともあれ目的の為に自分を律し頑張る精神。いつの時代も大切なことはきっと変わらない。頑張れひなたちゃん！
